笑う騎手
競馬を予想するときにパドックを参考にする人は多いと思いますが、パドックを見るときに皆さんはどこに注目していますか?もちろん馬の状態が一番重要で、太かったり細かったり、うるさくて暴れていたり元気が無かったり、あるいは歩様やトモの張り、胸前の筋肉のつき方、頭の使い方。見るポイントはたくさんありますよね。
私の場合、馬以外にも少しだけ注目して見ているところがあります。それは騎手の表情です。
騎手は観客に愛想を振りまいたりするのが基本的にNGですから、大抵の場合は口を真一文字に結んだりしてキリッと硬い表情をしていることが多いと思います。外国人騎手の場合は少し不敵な感じの笑みを浮かべたりすることもありますが、あからさまに笑顔ということは少ないんじゃないでしょうか。
例えば地方競馬などではパドックで笑顔を見せたりすると野次の対象になってしまい「お前ワロてる場合やないやろー」と強烈な突込みが入ったりするのですが(カメラを向けると目線をくれるといわれる内田利雄騎手もそういう野次を受けることがあるようです)、最近の中央競馬ではそういう部分が少しなりを潜めてる感があって、割と和気藹々とした空気が流れているような気がします。それでもこれから勝負の場に赴く訳ですから、自ずと真剣な表情になる騎手が多いのは当たり前とは思います。
そんな中、最近妙に笑顔が目につく騎手がいます。四位騎手です。先日の京都記念のときも、ウオッカの馬上で満面の笑みを浮かべていました。単に関係者との会話で笑っただけなのかも知れませんが、それにしても一際明るく見えたのが印象的でした。
そのイメージが何となく余韻として残った状態で、グリーンチャンネルで観戦していた日曜日。同じように笑顔を見せたときがありました。京都9レースのこぶし賞。輪乗りの状況が映し出されたとき、四位騎手はやはり笑っていました。そのレースで四位騎手騎乗のミゼリコルデは6番人気の低評価を覆して3馬身差の快勝劇を見せました。最終の12レース、長期休養明けのタンティモールの馬上でも、笑顔の四位騎手がいました。結果はやはり…。
単なる偶然とか、四位騎手がいつもよく笑っているとか、そんな他愛の無い理由かも知れません。しかし、これからレースに臨む騎手が自信が無いのに無理に笑顔を作るのかな?と考えると、その笑顔の裏には自信やワクワク感があるのではないだろうか、そんな勘繰りをしたくなってしまいます。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント