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2008.03.27

ドバイワールドカップデー

今年もドバイワールドカップデーが迫ってきました。海外の主要な国際競走の中では1年で最初に実施されるドバイミーティングは、本格的な競馬シーズンの幕開けを告げる一大イベントとしてすっかり定着しており、今年も日本から4頭が参戦します。昨年、一昨年と勝ち馬を出しているだけに今年も、と期待が膨らむところです。

Dubai

出走を予定している日本馬は、イイデケンシン(UAEダービー)、アドマイヤオーラ(ドバイデューティーフリー)、ウオッカ(同)、そしてヴァーミリアン(ドバイワールドカップ)。この中で私が最も期待しているのは、やはり日本馬初のワールドカップ制覇がかかるヴァーミリアンです。昨年は繰り上がっての4着も勝ち馬のInvasorには大きく離されましたが、日本国内でG1を4連勝して臨む今年は勝ちを意識しても良いのではないかと思っています。

強敵はやはり北米勢、特に前哨戦を圧勝した昨年のエクリプス賞年度代表馬・Curlinでしょう。泥んこ馬場のブリーダーズカップ・クラシックについては評価が分かれるところですし、ベルモントステークスでは牝馬のRags to Richesに敗れていることもあり、正直昨年のInvasorほどダントツに強いというイメージはなかったのですが、前走ジャガートロフィーでのパフォーマンスはその評価を改めざるを得ない内容でした。この馬に歯が立つか否かが最大のポイントでしょう。

日本馬はこれまでドバイワールドカップでは軒並み苦戦していますが、その主たる要因はナドアルシバの特徴的なダートにあるという説が一般的です。ドバイのダートは日本とは異質でパワーとスピードを要するため、日本国内のダートでのみ走っていた馬の場合は北米馬のスピードに劣ってしまう傾向にあります。

しかし芝に実績のある馬は比較的好走しており、日本馬で唯一ドバイのダートレースを勝利しているユートピア(2006年ゴドルフィンマイル)、及びワールドカップの過去最先着(2001年、2着)のトゥザヴィクトリーは、共に芝の重賞に勝ち鞍がありました。ヴァーミリアンも芝で重賞勝ちがあるので、ダート一辺倒の馬よりも少しは適性があるのではないでしょうか。

思えば第1回のライブリマウントから12年、いよいよその頂に手がかかる時が来たかもしれません。もちろん、デューティーフリー出走の2頭とイイデケンシンにも頑張ってもらいたいのですが、今回はヴァーミリアンに大きな期待を寄せたいと思っています。

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