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2008年4月

2008.04.28

51er、能力に翳り…?

慢性的な種銭不足に加えてG1レースの中休みということもあり、あまり競馬に気が向かない週末でした。日曜も全然競馬を見ずに過ごしていたのですが、毎週のように競馬をやっているせいか、たまに競馬をやらずにいると休日が随分長く感じるんですよね。日頃どれだけ時間(というか締切)に追い立てられているのかと、我ながら少し呆れてしまいました。

アンタレスステークスの前に1つだけ狙いをつけた、京都9レースの糺の森特別。クィーンスプマンテを軸に、相手本線がセラフィックロンプ。前残り警戒でナイスヴァレーを押さえて…もうお分かりですね。またタテ目です。それもビューティフルなタテ目(1着セラフィックロンプ、2着ナイスヴァレー、3着クィーンスプマンテ)。最後にエーシンサーフィンをおさえるかタテ目をおさえるかで悩んで、前者をとりました。このヒキの弱さがこのところの負けの込み方に表れているような気がします。

20080427s

京都11R アンタレスステークス
1着 -15.ワンダースピード
2着 -11.ドラゴンファイヤー
3着 -13.サンライズバッカス

4着 ◎05.フィフティーワナー
6着 △09.マルブツリード
7着 ○03.ロングプライド
12着 △01.ナナヨーヒマワリ

ワンダースピードはベテルギウスステークスをレコード勝ちするなど時計面での強みがあり、しかも今回は3番手追走でスムーズに流れに乗れたのが良かったようです。この馬はもともと休み明けにいきなり走れるような馬ではなかったはずで、そこを懸念して評価を下げた(最終的にヒモでは拾った)のですが、今回の競馬を見る限りその辺りの弱みは解消したようです。このところ好調の小牧騎手もうまく乗ったと思います。

レースは明らかに先行馬に有利な流れだったのですが、その中で差して2、3着に来た2頭はかなり評価できると思います。ドラゴンファイヤーはジャパンカップダート以降少し不振だったのですが、今回は出来の良さが目立っていました。もしかしたら寒い時期は良くないタイプかも知れません。サンライズバッカスも5ヶ月のブランクを感じさせない末脚で、さすがはG1ホースというところを見せました。元々よどみの無い流れが合うタイプではありますが今回見せた脚はかなりのもの。反動が少し気になりますが、中央の軽いダートでは未だ上位の存在ですね。

展開的にはキッチリ嵌ったと思ったフィフティーワナーだったのですが、最後の100mくらいで持ちこたえられなくなってしまいました。終始突っつかれる展開だったとはいえ、一昨年は同じようなレース運びで完勝しているわけですから、最高潮時に比べるといくらか力が落ちていると言わざるを得ないかもしれません。勝ったワンダースピードの走破時計が1分50秒5ですから、本来のフィフティーワナーなら最低でも0.5秒くらいは前にいる計算だったのですけどね…。

ロングプライドはやや消極的な競馬で、終いも脚色が同じになり7着。この馬はやはり左回りの方が良いのか、爆発的な末脚はなりを潜めたままでした。マルブツリードは毛ヅヤが地味でしたが見せ場十分で、ここに入っても大きく見劣らないところは見せてくれました。ナナヨーヒマワリについては、さすがに最後方から届く流れではなかったということでそう悲観した敗戦でもないかと思います。もう少し上がりがかかる展開なら食い込む余地もあったのですが、ちょっと厳しいレースになりました。

人気でまったく不振だったメイショウトウコンは、元々小回りでスローな流れをまくるのが得意なタイプ。ここでは割り引いて当然なのですが、にしても負け過ぎの感があります。月一走ペースで使い詰めてきていることもあり、少し疲労があるのかもしれません。
 

なお、東京のフローラステークスは予定通りケンに回りました。フラワーカップで馬券に貢献してくれたレッドアゲートが人気に応え、2着にカレイジャスミン。3着は穴で挙げたキュートエンブレム。終わってみれば取れないレースでもなかったと感じますが、それは結果論というものですかね。レッドアゲートは本番でも人気になりそうですが、今後の注目は直線でダントツの末脚を繰り出した4着のメイショウベルーガ。東京/京都の開催中に自己条件を使ってくるようなら、かなり有望だと思います。

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2008.04.26

アンタレスステークス

皐月賞の惨敗とアストンマーチャンの件で少しモチベーションが低下してしまい、福島牝馬ステークスの予想はさぼってしまいました。馬券は07.ヤマニンメルベイユから入ったのですが、最後の最後で外から交わされ4着。3着でもよかったのに…相手は全部あったのでいわゆるタテ目です。やはりあまり調子が良くないと思ったのですが、京都のオーストラリアトロフィーが馬単と三連複を大本線で取れた(安いですが)ので、明日も馬券が買えそうです。

ということで、明日の重賞の予想はアンタレスステークスです。

◎05.フィフティーワナー
○03.ロングプライド
△09.マルブツリード
△01.ナナヨーヒマワリ

追い込み脚質の馬がずらり揃った実力伯仲のメンバーで、直線は激しい上がり勝負が予想されます。そんな中でフィフティーワナーが楽に先手をとれるようなら、一昨年の勝ち馬という実績を持ち出すまでもなく最有力と見ていいでしょう。人気にはなりそうですが一本かぶりということもないと思いますので、頭勝負できるレースと考えています。

人気馬を軸にするので相手は捻りたいところなのですが、正直その他の先行馬は少し頼りないので人気になりそうな差し馬の中から1頭だけ、ロングプライドを挙げます。前走フェブラリーステークスの4着は、相手関係を考えれば負けて強い内容。右回りでは若干スムーズさに欠けるところもあるようですが、長く良い脚を要求される展開よりも一気の加速の方がこの馬には合うと見ました。

そしてもう一頭、頼りない先行馬の中からマルブツリードをヒモに指名。ハナにこだわるタイプではないのでどちらかというと好位追走組と思われますが、前走の終いの脚はなかなか見どころがありました。人気上位からは離れた人気になりそうなので、来れば大きな配当が期待できそうです。

怖い馬は挙げればきりが無いのですが、ナナヨーヒマワリは京都を得意としていますし目下絶好調。大幅な出来落ちが無ければペース不問で飛んでくる可能性があります。人気で狙う妙味があるタイプではないのでヒモ評価ですが、頭まで来られても不思議はないところではあります。

買い目は◎の1着固定で、馬単と三連単で潔く。

東京のフローラステークスは、ハイカックウが出てくれば狙おうと思っていたのですが除外されてしまいました。人気で素直に収まるレースではないので、買うとしたらサワヤカラスカル、ギュイエンヌ、キュートエンブレムあたりでしょうか。もっとも、今のところはケンの予定ですが。

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2008.04.22

落ち着いて皐月賞を回顧

日を置いたおかげで少し落ち着きましたが、それでも釈然としないレースでした。皐月賞。あんなのがクラシックと思いたくないという気持ちも少し。ただし勝った馬がいい競馬をしたのは事実で、今後の検討材料として有用と思います。

キャプテントゥーレがノシをつけて行った上に、ゲートの出が良くなかった馬もいた(ノットアローンなど)こともあり、その他の先行勢は鈴を付けにいくでもなく後ろを追走。1000m通過が61秒台というのを見て、これはやられた…と思いましたが後の祭りです。直線に入って猛然と逃げ込みを図ったキャプテントゥーレを捕まえられる馬はおらず、まんまと逃げ切り勝ち。激しくなった2着争いは、内ラチ沿いをうまく運んだタケミカヅチが制しました。1番人気マイネルチャールズは3着。

勝ったキャプテントゥーレは、マイナス18キロの馬体。輸送減りという見方が大勢でしたが、これまでのレース振りからダービーは距離適性の面で不安があったと思うので、ここで渾身の仕上げをしたということなのでしょう。確かに出来自体は良さそうだったので展開利も見込んでヒモで拾ったのですが、まさかここまで鮮やかに逃げ切るとは思いませんでした。勝ちたい気持ちが一番前面に出ていた川田騎手の思い切りの良さが光ったわけですが、残り600mで一気にペースアップして後方を突き放したのは巧みなペースメイキングで、単に恵まれただけではない好騎乗、好プレーでした。

予想の段階で展開のポイントとしていたショウナンアルバの出方が、ある意味このレースの性格を決めてしまった気がします。大外枠で行くしかないという大方の予想を覆して、抑える競馬。それでも道中は堪えきれずに上がって行き、4コーナーで大外を回した挙句に失速。ここから入った人間にとってはあまりにも無残な競馬になってしまいました。先のことを考えれば抑える競馬をさせたいという陣営の思惑も分からなくはないですし、結局馬場適性に泣いたのかもしれません。しかし、結果として大きな悔いを残す結末になったのではないでしょうか。同じ負けるなら行くところまで行ってほしかったというのが、正直なところです。

マイネルチャールズも消化不良のレースでした。出負け気味のスタートでブラックシェルに前に入られ、常に馬群に揉まれる展開。直線は懸命に追ったものの、3着が精一杯でした。この馬があっさり勝ち切れるほど甘くないという予想は当たっていましたが、実力で負けたというよりは流れに乗れなかったという感じです。一方のブラックシェルもやっぱり外を回る競馬になり、差し届かずの6着。中山コースのフルゲートはそもそも不向きな上に、展開がまったく向かなかったですね。

他ではレインボーペガサスの末脚が目立ちましたが、中山でのアンカツさんはどうにも信頼性に欠きますね。ニュージーランドトロフィーのアサクサダンディの競馬をリプレイするかのような、脚を余しての差し損じでした。これだけの実績がありながら中山の重賞を未勝利というのは、単なる偶然ではないのかもしれません。

ダービーを見据えて乗ったらしきコメントがいろいろと出ていましたが、このメンバーがダービーの上位争いに加わるかという点については正直疑問です。昨夏の馬インフルエンザの影響で、有力と目されていた2歳馬のデビュー時期が後ろにずれてしまったという話をよく聞きます。今回上位に来た馬ですら、遅れてきた大物に軽く一蹴されるような気がしてならないのですが、果たしてどうなりますかね。

次の週末はG1はお休みということで馬券もお休みしようかと思ったのですが、福島牝馬ステークスだけは買うかな…昨年◎スプリングドリューでいい思いをしたので、ゲン直しになれば。

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2008.04.20

稀にみるしょっぱいG1

20080420

中山11R 皐月賞
1着 -06.キャプテントゥーレ
2着 -01.タケミカヅチ
3着 ○09.マイネルチャールズ

4着 △05.レインボーペガサス
6着 △10.ブラックシェル
8着 ▲03.フサイチアソート
12着 △08.ダンツウィニング
13着 △12.ベンチャーナイン
14着 ◎18.ショウナンアルバ

後日じっくりと回顧したいと思いますが、とりあえず予想と食い違っていたポイントだけ挙げておきます。

・キャプテントゥーレがいた位置にいるはずだった、逃げなかったショウナンアルバ
・牽制しあうあまり逃げ馬を可愛がって超スローに陥り、前を捕まえ切れなかった有力勢
・輸送もないのに体重大幅減で走る前からげっそりしていたフサイチアソート
・毎度のように最後に突っ込んで来て脚を余す、中山重賞でのアンカツ

久々にしょっぱいG1を見た気がします。これならたとえ大荒れでも桜花賞の方がよほど見応えがあったような…個人的にも一度も声を上げることなく終了してしまったので、しばし呆然という感じでした。細かく見ていくといろいろ理由はあるのでしょうが、まずは蛯名騎手のコメントを聞きたい…。

今日は疲れたので、この辺にしておきます。

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2008.04.19

皐月賞予想の結論

中山グランドジャンプ、エイシンニーザンは負けてしまいましたね。やはり初の大障害コース、63.5キロの斤量、そして輸送、これだけ不利な要素があるといきなりは難しいのでしょうか。もっとも負けるときは丸飛びと考えていたので、ある意味予想通りといえば予想通りかと…馬券の回顧はまた後ほどということで。

いよいよ皐月賞前日ということで、予想もまとめにしたいと思います。ここここでダラダラと前哨戦を振り返り、そこから展開予想もしてみました。最後にチェックしておきたかったのは今週の中山の馬場状態なのですが、今日は相当悪かったですね。雨は降っていないようなので明日は幾分乾くとは思いますが、良馬場は期待できない(発表は良でも…という点を含み置いて)と考えて良いでしょう。それを踏まえて、こういう印にしてみました。

◎18.ショウナンアルバ
○09.マイネルチャールズ
▲03.フサイチアソート
△05.レインボーペガサス
△12.ベンチャーナイン
△09.ブラックシェル
△08.ダンツウィニング

いやはや、悩みました。しかし結果的には人気どころから入ることにしました。頭はどちらにするか迷ったのですが、どうにも前が有利な展開になりそうな気がしてならないので、恐らくはハナを切るだろうと思われるショウナンアルバで勝負してみます。もちろん掛かって自滅というリスクを持っていますが、能力的に拮抗していると云われる今年のメンバーの中では一番速いだろう、という結論を出しました。速い馬が勝つ皐月賞ゆえ、ここから入ります。

相手は面白くないもののマイネルチャールズ。安定感、自在性、コース適性、どれをとっても非の打ちどころがないです。時計面のインパクトの無さとトップスピードの渋さは気になるのですが、皐月賞に相性の良いブライアンズタイム産駒という点も買ってみます。もっとも、この馬がすんなり頭に来れるほど今年のクラシックは甘くない…という思いからの対抗評価なので、頭で馬券を買う気はありません。

単穴にはフサイチアソートを大抜擢。ある意味今回の予想の一番のポイントであると同時に、最も当てにならないところでもあります。わずか3戦のキャリア、いかにもダート向きと思わせるトワイニング産駒、そして前走の不甲斐無い惨敗。普通に考えれば東スポ杯は嵌っただけという結論も出せるのですが、どうにも割り切れないところはあります。東スポ杯はそう生易しいレースではなかったということもありますが、横山騎手が重賞で鬼のように乗れている現状を考えると無視できません。上がりのかかる馬場、立ち回りに有利な内枠、そしてハイペースをものともしない末脚の炸裂を期待します。

以下、上がりが掛かる競馬が合いそうなレインボーペガサス、団子の展開なら一発ありそうなベンチャーナイン、重馬場の適性を買ってダンツウィニング。アンカツに手が戻るレインボーはきさらぎ賞の再現とまでは云わずともここまで低評価なら怖いです。また、ダンツウィニングは前走で見どころなしと断じたのですが、コマンダーインチーフ産駒は重馬場でこそ買わなければいけないのでヒモで拾います。

悩んだのはブラックシェルですが、限りなく消し気味の連下としています。クロフネ産駒の底の浅さのようなものが出なければ、上がりの掛かる馬場はエンジンの懸かりが遅いこの馬には有利に働く可能性はありますが、馬込みで競馬をしたことがないのも気になりますし、大外を回していると届かない可能性が高く、実力を発揮できないような気がしています。

既に7頭挙げていますのでこれ以上印は打ちませんが、気になるのはキャプテントゥーレでしょうか。正直距離の壁がありそうな気がしていたのですが、血統構成的に2000mはこなしてよいと考えれば、今回の馬場状態は有利に働く可能性が高く要注意…です。ちなみに切った馬についての能書きは、来られた時に言い訳をするためにとっておくことにします。

馬券はショウナンアルバ、フサイチアソートを中心にします。マイネル相手の馬券は抑え程度にして、振り回していこうと思います。

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中山グランドジャンプなど

土曜競馬はちょっと控えめにしようと思っていますが、今日は1年に2回しか聴けない障害G1のファンファーレが聴けるということで、中山グランドジャンプを少しだけ買おうと思います。

◎07.エイシンニーザン
○06.メルシーエイタイム
△09.アラームコール
△04.マルカラスカル

つまらない予想になってしまいましたが、新星の登場を期待してエイシンニーザンから入ります。入障以降3戦3勝で、そのいずれもが圧勝。前走は関西の障害レースでは第一人者的存在であるコウエイトライに完勝しており、満を持しての東上ということになりました。大障害コースは当然初めてですが、中間はスタミナ強化のための調教を課して来ており準備は万全と見ています。乗り慣れた西谷騎手からの乗り替わりだけが不安材料ですが、白浜騎手も障害界を担う期待の若手ですから不足はありません。ここでも強い勝ち方で…と注目しています。

相手は月並みですが、昨年暮れの中山大障害の覇者メルシーエイタイム。平地を一叩きしての臨戦は前回同様、大障害コースの実績も文句なしです。ここは貫禄を見せたいところで、エイシンニーザンの前に立ちはだかるとしたらこの馬でしょう。新旧エースの一騎打ちになれば面白いですね。

単穴はなしで、以下連下のヒモ候補として2頭挙げました。2頭が参戦してきた外国馬からはアラームコールを選択しましたが、障害レースの外国招待馬は基本的に全部おさえてもいいと思いますので、グライディングも馬券的には拾う予定です。また、一昨年の大障害勝ち馬マルカラスカルにも注意が必要ですが、休養明けの分がどうかという点を差し引いてのこの評価としました。

◎→○→△△の三連単が勝負馬券です。エイシンニーザンは負けるときは脆い可能性があるので、○からの馬券も少しおさえるかもしれません。

阪神のマイラーズカップは現時点ではケンの予定ですが、このレースは中山記念との関連性の強いレースであることを考えると、カンパニーやエイシンドーバーが有力でしょうか。ただし人気していると思うので、買うとしたらキングストレイル、マルカフェニックス辺りから入りたいところです。オースミグラスワンも良さそうですが、内枠をどう捌くか…大穴はナスノストロークで。

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2008.04.18

皐月賞の展開を考える

参考レースを2日に渡ってチェックしましたが、そうこうしているうちに枠順も発表されました。金曜発売が始まったのであまり当てにならないながらも前々日オッズも出ましたから、そろそろ馬券を意識した絞り込みをしていきます。散々引っ張った割には参考レースの検証結果が全然反映されていない…かもしれませんが。

トライアルが先行馬中心の決着ばかりのレースになったこと、そして週末の天候が良くなさそうだということを考えると、スローペースは考えにくく最低でも平均ペース、有力馬の出方次第ではハイペースになることが予想されます。そして上がりはかかりそうなので、スパッと切れる瞬発力タイプよりもパワー型の方に利があるように思います。

どの馬がペースを握るかが当然重要なわけですが、展開のポイントになる馬はショウナンアルバと考えています。今回は大外枠に入ったことから前に壁を作ることは難しそうなので、例によって掛かり気味に行くのではないでしょうか。また最内枠に入ったタケミカヅチ、前走が先行策でうまく嵌ったスマイルジャックやノットアローンといった辺りも前に行きそうです。もっとも、ハナ争いが繰り広げられるようなことはなくショウナンがすんなり先手をとりそうです。

ショウナンアルバが作るであろうペースが問題なのですが、先にも書いたとおりスローは考えにくく、馬場のわりには速めのペースになると考えています。ショウナン自身はそれなりに引っ張った方が持ち味が活かせるタイプですが、追走する好位組には苦しい展開になるかもしれません。そうなると差し・追い込み勢の台頭が見込めますが、外を回すとロスが大きいため4コーナーをうまく立ち回れる馬が有力になると考えます。

このような展開予想からピックアップした馬は、以下のような面々になりました。

○ショウナンアルバ
○マイネルチャールズ
○ブラックシェル
△フサイチアソート
△レインボーペガサス
△フローテーション
☆ベンチャーナイン

レース展開の鍵を握るであろうショウナンアルバは、テンションの高ささえ何とかなれば能力的には上位。中山2000mでの4連対中3回までが4コーナーで4番手以内と勝負どころでの脚が堅実なマイネルチャールズ、そしていい脚を長く使えるブラックシェル。前々日オッズの人気上位3頭がそのまま有力というイメージになっています。

ここまでだと人気の通りじゃないかという感じになってしまうのですが、以下は少し穴っぽいところになっています。いずれも重賞連対実績がある馬ですが、どちらかというとパワー重視で上がりが掛かるときに台頭しそうな馬を中心に挙げています。フサイチアソートなどは横山騎手でそこそこ人気を集めるかもしれませんが、この辺りが絡めば配当妙味はありそうですね。

最終的な結論は明日…の予定です。

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2008.04.17

復習しておきたい特別戦

関西は一日中雨が降ったり止んだりでした。関東地方もまとまった降水がありそうですね。重馬場の皐月賞ということになれば、展開や適性面での検討は慎重になる必要がありそうです。今日は前哨戦を振り返った昨日に続いて、トライアル以外の注目レースについて振り返りたいと思います。

◇若竹賞
1着 ショウナンアルバ
2着 アサクサダンディ(※皐月賞は不出走)
3着 スマイルジャック

4着 サトノプログレス(※皐月賞は不出走)

1回中山最終週の500万下特別ですが、注目の出世レースです。勝ち馬のショウナンアルバは共同通信杯を、3着のスマイルジャックはスプリングステークスを、それぞれ勝利しています。また先週のニュージーランドトロフィーでは、ここでは4着に敗れたサトノプログレスが1着、2着だったアサクサダンディが3着に入りました。

このレースは入りの2ハロン目、3ハロン目とスピードアップしており、入り3Fが35秒1。に対して上がりは36秒7とかかっており、先行馬には厳しい前傾ラップでした。しかしこのレースを勝ったのは、2コーナーで既に先頭に立っていたショウナンアルバ。途中から単騎先行の構えになると、直線でも大きく失速することなくアサクサダンディの追撃を振り切っています。かなり高い能力を示したと見てよいでしょう。

逆にここで3着と末脚一息だったスマイルジャックですが、きさらぎ賞2着の後のスプリングステークスは先行策で快勝しています。今回も早めの競馬が予想されますね。

◇ホープフルステークス
1着 マイネルチャールズ
2着 ブラックシェル

もうひとつ挙げたいのは、昨年暮れのオープン特別・ホープフルステークス。マイネルチャールズとブラックシェルの初対決は、マイネルチャールズに軍配が上がりました。やや重の馬場で時計は2分3秒9とかかっていますが、注目しておくレースかと思います。

このレースは2ハロン目が11秒8のあと3ハロン目がガクッとペースダウンして13秒0。その後12秒9、12秒6とスローに展開しますが、6ハロン目で突如11秒8とペースアップしています。前半が超スローで上がりは馬場を考えると早い36秒台前半となっています。先行有利の競馬が多かったトライアルに対して、どちらかというと差し馬が台頭しやすい、長くいい脚を求められるレースと考えられます。

上位2頭が強いのは自明ですが、注目なのは動き始めたタイミングでしょうか。ブラックシェルは一旦後方2番手まで下がっており、3コーナー過ぎから進出すると最後まで衰えることなくいい脚を使い、上がり最速の3F36秒1。クロフネ産駒らしく息の長い末脚を使えることが分かります。加速の早さがないのが課題で、このレースでは併せに来たマイネルチャールズの勝負根性に屈しましたが、トップスピードに乗れば一気の差し切りも可能ではないでしょうか。

枠順も発表になりましたが、それを加味した展開予想はまた明日にします。

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2008.04.16

皐月賞トライアルを振り返る

牡馬クラシック第1弾の皐月賞が迫ってきました。桜花賞は大波乱で幕を閉じましたが、こちらもなかなか一筋縄ではいかないメンバー構成となっています。まずは桜花賞のときと同じように、トライアルレースの結果から振り返ってみたいと思います。

◇弥生賞
1着 マイネルチャールズ
2着 ブラックシェル
3着 タケミカヅチ

4着 キャプテントゥーレ
12着 フサイチアソート

マイネルチャールズが好位追走から危なげなく抜け出し、外から差して来たブラックシェルの追撃を凌いで勝利。これでマイネルチャールズは中山2000mで3連勝となり、同じ舞台で行われる皐月賞では俄然有力と目されるようになりました。ただしこのレース、前半から中盤にかけてかなりペースが緩んだ流れとなっており、4コーナーではソコソコの位置にいないと届かないレースでした。

勝ったマイネルチャールズは2番手を追走して直線でホッカイカンティを交わしただけの競馬。このペースで折り合える融通性は評価できるのですが、これが強い内容かといわれると、時計的にも見どころがなく懐疑的ではあります。3着タケミカヅチ、4着キャプテントゥーレも共に先行勢で結果的に残っただけという見方もできるとすれば、唯一差して来たブラックシェルは評価せざるを得ないところです。

また、フサイチアソートについてはゲートが一息でまったく展開に乗れず競馬になっていませんので、このレースは度外視しておく必要があるかと思います。

◇若葉ステークス
1着 ノットアローン
2着 ダンツウィニング

逃げたノットアローンがそのまま押し切ったレース。少頭数でペースダウンもやむなしとはいえ後ろの馬にはつらい流れで、ダンツウィニングがジリジリと差を詰めたものの交わすには至りませんでした。人気を集めたキングスエンブレムは直線失速して5着に沈み、皐月賞には登録がありません。

ノットアローンは元々気性が難しいところがある馬で、このレースでは自分のペースで気分よく行けたのが好走の最大要因と見れば、同型が強力になる本番では同じ手は使えないと考えるのが自然と思います。またダンツウィニングは権利取りに万全の仕上げと思われましたが、辛うじて2着だった上に上積みも微妙で、ここで強調する材料はあまりないように感じます。

◇スプリングステークス
1着 スマイルジャック
2着 フローテーション
3着 ショウナンアルバ

6着 ドリームシグナル
7着 レインボーペガサス
9着 レッツゴーキリシマ

道中2番手を追走したスマイルジャックが、掛かり気味に先頭に立ったショウナンアルバを坂上で捉えて1着。2着には内を突いて伸びたフローテーションが入り、人気の一角サダムイダテンは馬群に沈みました。

見た目のわりには前後半の差が小さいイーブンラップで、先行馬には比較的有利な流れ。しかも外を回ると届かないような馬場でもあり、スマイルジャックが内々を先行する理想的な流れで勝利しました。このレースは強い勝ち方でしたが目一杯の仕上げにも見えたので、本番での上積みというよりはむしろ反動に注意しなければならないかも知れません。

また、フローテーションは内の馬群を縫って差してくる競馬で末脚が目立ちましたが、今開催は絶妙に乗れている横山騎手の手腕によるところも大きいようにも思えるので、本番での乗り替わりは少なからず影響するのではないでしょうか。ショウナンアルバは掛かって行った分だけ劣ったものの能力の高さを改めて証明したともいえる内容で、スムーズな競馬なら逆転の可能性も十分と思います。

図らずもトライアル3戦は全て先行馬有利の競馬となりました。皐月賞で前残りになるケースはあまり多くないので展開面での再現性には疑問がありますが、もし先行馬が前で残った場合は波乱の結果になる例が多く(かつてのサニーブライアンや昨年のサンツェッペリンなど)、今週も波乱と読むなら前の馬も気になるところです。

この他にもピックアップしたいレースがあるのですが、続きは明日とさせていただきます。

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2008.04.14

もう一捻り足りない

20080413

阪神11R 桜花賞
1着 △15.レジネッタ
2着 -18.エフティマイア
3着 ◎13.ソーマジック

5着 ▲09.リトルアマポーラ
7着 △03.エイムアットビップ
8着 △10.トールポピー
12着 ○05.オディール
13着 △17.シャランジュ

混戦といわれるレースほど思ったより荒れないもの。何となくそんなイメージを持って臨んだ桜花賞でした。しかし結果は12番人気レジネッタが制し、2着に15番人気のエフティマイア。4着には16番人気のハートオブクィーンと、掲示板に2桁人気が3頭も入ってくるという大波乱の結末。人気を分け合った上位3頭はいずれも馬券に絡めずという結果になりました。

予想に時間をかけたからというわけでもないのですが、回顧はサラッとまとめます。正直シャランジュが拾えているのであれば、新潟でそのシャランジュに先着したエフティマイアは拾えなくなかったかな…と。本命がソーマジックなんだから1頭軸でとれたんじゃないかという気持ちが拭い切れないのです。ただ、私の買い方だと仮にエフティマイアを拾えていたとしてもレジネッタと一緒に来られるとダメな馬券にしかなってなかったような気もします。

こういう大万馬券はそうそう出ないものですが、実はかなり近いところまでいけていたかもしれないと思うと、実に後腐れ感のある敗戦になってしまいました。この借りは皐月賞で返したいところですが、これまた難解ですからね。またゆっくり時間をかけたいと思います。

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2008.04.13

桜花賞予想の結論

いよいよ当日になってしまいました。今日は現地に行けなくなってしまったので残念ながらPAT参戦ですが、予想のまとめをしないといけません。いろんなまとめ方ができると思いますが、ここは1頭ずつ検証していこうと思います。長くなりますが、最後までお付き合いを。

01.デヴェロッペ
前走控えて持ち味が生かせなかった、というか全然競馬をしていません。今回は内枠ということもあり、ハナを切ることになると思います。3走前の菜の花ステークスは強い内容で評価でき、逃げてこその鞍上。ここでも一考という気持ちも無くはないのですが、阪神で同じ手が通じるかというところは少し懐疑的です。

02.エーソングフォー
ハイペースを前々で追走して粘りきったフェアリーステークスは底力を見せたいい競馬でしたが、紅梅ステークスが評価を上げにくい低レベルレース。そしてトライアルは見せ場らしい見せ場無く失速しています。仕上がりの早い短距離血統で2歳時なら完成度で勝負できるものの、ここではどうかという印象です。

03.エイムアットビップ
りんどう賞、ファンタジーステークスと先行してオディールと勝ち負け。G1では逆に差す競馬で差の無い3着。2歳時の競馬を見れば非常に奥のある強い馬というイメージですが、前走の10着敗退をどう見るか。内枠なので先行策に出る可能性が高いと展開的には無視できない存在になりますが、差しに回ると切れ負けするかもしれません。

04.マイネレーツェル
基本は追い込み一辺倒の脚質で、展開に注文がつくのが一番のポイントです。はまらないと弾けない馬でしょうか。池添騎手と手が合っている印象で、乗り替わりも大幅割引と考えます。

05.オディール
りんどう賞が出遅れて差し届かず、ファンタジーステークスは番手追走から直線一閃。暮れのG1では早めに動いて後ろから差され、前走はスローペースを出遅れながら3F33秒5の末脚を繰り出してハナハナの3着。能力上位は間違いないですが、展開に振り回される点と出遅れ癖が問題。それでも前走でスローの場合の脚が測れたところもあると思います。かなり有力な1頭。内枠なので後方待機策はないと思います。

06.マダムルコント
公営からの転厩初戦で初芝。常識にかかる範囲ではないので大人しく見送りです。

08.ハートオブクィーン
公営所属時代に北海道で連勝していますが、中央移籍後は2桁着順続き。力の要る馬場向きの短距離指向で、時計が早い今の阪神にははまらない感じがします。

09.リトルアマポーラ
クイーンカップが強い競馬。東京マイル戦特有の中弛みペースを直線一捲りで勝った感じです。ストライドが大きく小回りは得意ではないと思われますが京成杯で牡馬に混じって4着しており、これが負けて強い内容。いずれにしても完成度はメンバー中最上位の存在で、阪神マイルも2戦2勝と隙がありません。仕掛けどころさえ誤らなければ勝ち負けに絡むのは必定と見ます。

10.トールポピー
いわずと知れたG1馬ですが、あのレースは赤丸付の前傾レースで後方待機がはまったとも取れます。特筆すべきはむしろ黄菊賞の方でしょうか。また前走はスローペースを自分から動いてやや足らずの2着。負けて強しとも見えますが、鞍上のイメージほど突き抜けなかったということではないかという気も。高い位置で安定しているので大負けはない気がするものの、勝ち切るという印象も持てないのが結論。

11.エアパスカル
前走はうまいペースで逃げ込みを図っての1着。単騎でいければこれが可能ですが、今回は同型もいます。悩ましいのは紅梅ステークス、馬の力を考えれば千切って勝っても良かったメンバー構成で、追って案外の2着。自分のペースが作れないと脆く、切れる脚や瞬発力では勝負しづらいと見れば、今回は相手関係が厳しいのではないかと思います。前走で手の内が知れてしまったのもマイナスですね。

12.ベストオブミー
前走は内から伸びて2着でしたが、ハイペースに乗じた上に最内の経済コースを通って、大外から来たマイネレーツェルに差されているというのはお世辞にも高評価は出来ないです。ハイペースの我慢比べはそこそこ頑張れるものの、時計勝負は苦手な印象なのも今回は辛い気がします。

13.ソーマジック
外差しが利きにくい中山マイル戦で外から差して勝った前走は秀逸の一言。かと思えば2走前は好位から自分で動いて突き放す競馬をしており、加速力はこのメンバーの中でも上位でしょう。スローの上がり勝負みたいな競馬を経験していないので極限の差し比べになるとどうかは判然としませんが、底を見せていないという意味では無視できない有力馬の1頭。もちろん関東馬らしくメッキがはがれてただの馬というオチも無くはないです。

14.ルルパンブルー
勝ったフェアリーステークス、3着したファルコンステークス共に、前が速くなった競馬。しかし前者は後方一気に対して後者は先行して粘っており、ハイペースを押し通せる底力はなかなかのもの。小柄で小足が使える小回り向きの馬だけに、広いコースだと適性上位の馬に比べて伸びしろで劣る感はあるものの、どこからでも競馬できるのは強みかも。

15.レジネッタ
年明け2走の3着2回が性格がまるで異なるのですが、エルフィンステークスはポルトフィーノに完敗で見どころ薄。前走は瞬発力勝負でわずかに差し遅れたものの、中段から無理やり動いた競馬としては力は見せた印象で、もう少し距離があれば頭もと感じる競馬でした。ワンペースの競馬では2走前の結果に陥る可能性もありますが、乱戦であればこそ抑えの必要なタイプかもしれません。

16.ブラックエンブレム
前走フラワーカップが先行馬には厳しいデコボコラップの競馬でしたが、これを押し切ってしまえたのは能力の為せる業。問題は前乗りした上に追い切りすら出来ないという気性面の難しさで、これがどちらに転ぶか測りきれない以上は取捨を決めかねるところ。はまれば頭まであるかもしれない底の深さはあるものの、引っ掛かって惨敗も計算に入れなければなりません。

17.シャランジュ
やや重馬場のアネモネステークスを大外枠から差し込んで2着したように、力の要る馬場での差し脚には定評のある馬です。ところが今の阪神はまだそこまで馬場が悪化していない上に、ハイペースも望みづらい状況になってしまったのは正直やや誤算でしょうか。それでも新潟2歳の時のようにスローペースでぶっ飛んで来た例もあり、差し脚顕著なのは明白。今回は最大の惑星になれる馬ではと思います。

18.エフティマイア
夏の2歳戦では豪快なフットワークが印象的だったものの、ガサが無いため使い方が難しい面もあるようです。広いコースの方が良さそうですが、大外枠で終い勝負を決め込めるほどの切れは無いので立ち回りが非常に難しいですね。ちょっと手を出しづらいです。

びっちりと書いてみましたが、最終的にはこういう印にしてみました。

◎13.ソーマジック
○05.オディール
▲09.リトルアマポーラ
△10.トールポピー
△03.エイムアットビップ
△15.レジネッタ
△17.シャランジュ

未知の魅力に賭けることにして、ソーマジックを頭に採りました。展開に対する融通性と自分から動いて勝ち負けできる強さとしては、この馬とオディールの2頭に分があると考えました。リトルアマポーラも性能は互角かそれ以上のものを感じますが、抜け出すスピードはそれほど速くないので馬群に揉まれると脚を余してしまうような危険性を感じて、単穴評価にしました。

トールポピーはソツなく動けるものの決め手については印上位馬には一歩劣るのではないかと考えます。暮れのG1での決め手は展開利も計算に入れるとすれば、前走差しあぐねた分が叩かれてどこまで良くなっているか…ですね。エイムアットビップはスピードの持続力と先行すれば展開利?という面からチョイス。今回は好位につけると読んでいます。以下は、差し比べでカチ込んで来る可能性のある2頭を拾ってみました。

印を回してないところで注意しているのは、ブラックエンブレムとルルパンブルーですか。ブラックエンブレムは上でも書いたとおり気分次第ですが、外枠がマイナスになるかもというのが不安点。ルルパンブルーは個人的には単なる短距離馬ではない気がしますから、危険な穴馬かもしれません。

馬券はオッズ次第で考えますが、上から5頭目までで決まればよい感じで組み立てるつもりです。なお、ソーマジックの頭に自信など全然ありませんが応援の意味も込めて単勝は買います。

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2008.04.12

画竜点睛を欠く

桜花賞のポルトフィーノ出走取消は思ったより甚大な影響があり、予想が少し頓挫しつつあります。ブンブン振り回してもいいかと思っていたのですが、考えれば考えるほど人気馬に寄っていくのですよ。結局は人気どころで大人しく収まるということか、とも言えるのですが、ちょっと抵抗したいのですよね。なので、もう少し練ってみます。

その前に土曜の結果を整理しておきますか。多少気が重いですが。

20080412nzt

中山11R ニュージーランドトロフィー
1着 ○04.サトノプログレス
2着 △11.エーシンフォワード
3着 △07.アサクサダンディ

4着 △16.ホッカイカンティ
6着 ◎08.ロードバリオス
9着 △05.タマモスクワート
12着 ▲13.ゴスホークケン

大方の予想通りダンツキッスイがハナを切り、2番手に内枠のスペシャルブレイド。ロードバリオスが3番手外目を追走し、連れてゴスホークケン、その内にサトノプログレス。位置取りの予想としてはほとんど思い描いていた通りでした。ダンツキッスイが刻んだラップは2ハロン目以降11.0-11.0-11.4-11.8とまったく澱みなく、1000m通過は57秒7。先週のダービー卿よりも2秒速い。どう考えてもダンツキッスイはもたないが、その後ろは58秒半ばくらいのいいペースではないかという感じです。

直線を向いてもまだリードをとっていたダンツキッスイを坂下でとらえたのは内でじっとしていたサトノプログレス。ロードバリオスも必至に追います。おおっ、これは出来たかも、と身を乗り出したところで、外からエーシンフォワード、内からレオマイスター、連れてアサクサダンディやホッカイカンティも突っ込んできて大混戦。サトノプログレスはきっちり抜け切りましたが、ロードバリオスは捕まってしまいました。2着は外から差したエーシンで、アサクサが最後に体勢を崩しながらも3着にねじ込んで来ました。

勝ったサトノプログレスは道中5番手の内を追走し、直線に向いて馬群を割ると一気にダンツキッスイをとらえました。時計的には目を見張る上がりではないようにも見えますが、最後方から大外を回って追い込んだエーシンやダノンと比較しても上がり3Fで0秒3ほどしか違いません。これは追い出してからの脚の早さを表していますね。道中は経済コースを回り、勝負どころでスッと抜け出すという理想的な競馬に持っていった横山騎手の巧さと馬の強さが際立った勝利でした。

2着、3着は比較的後方から届いた印象。エーシンは前走がフロックでなかったことを証明しましたが、外を回るロスが痛かったですね。アサクサは内で揉まれて脚を余すというスプリングステークスと同じような結果になってしまった感じです。4コーナーで後方から3、4番手にいた2頭が来ている以上は前の馬は楽じゃなかった筈で、そう考えると勝ち馬から0秒2差の6着に粘ったロードバリオスは強い競馬を見せてくれました。もう少しだけ息が入れられれば馬券絡みもあった気がするのですが、そこは展開の綾…でしょうか。

ゴールした後で、そういえばゴスホークケンは?と気がつきました。リプレイを見ると4コーナー手前で既に手応えなく沈んでいく姿が…。休み明けのプラス10キロは太めも無く成長分かと思いましたが、中身は伴ってなかったようですね。タイム的には1秒差ですから着順ほどは負けてないとも言えますが、本番に向けて課題が残った前哨戦になったかもしれません。

ダラダラ書きましたが、馬券は実にしょっぱいことになってしまいました。◎○から手広く、或いはダイナミックにボックスで、と書いてた通りに買えば最低でも70~80倍の馬券が取れているはずなのですが、少し夢を見て30万馬券(◎○に△を絡めた三連単)を狙いに行ってしまいました。単勝をおさえていただけマシとも考えられるのですが、逃した魚は大き過ぎます。せめて馬連は取らなきゃなぁ…。

20080412s

阪神11R 阪神牝馬ステークス
1着 -03.エイジアンウインズ
2着 ◎07.ブルーメンブラット

3着 -14.パーフェクトジョイ

ブルーメンブラットからの流しだったのですが、軸が1番人気ということもあって消極的な馬券になってしまいました。大穴狙いはジョリーダンスとの2頭軸三連複で攻めたのですが、ジョリーダンスがまともに追えず(どうやら審議対象→過怠金の雰囲気)ハナクビの5着になってしまった上に、3枠6枠は木っ端微塵でしたね。何ともお恥ずかしい。何となく馬連を引っ掛けて元返しという冴えない結果でしたが、元を取っておくことが大事とポジティブに考えることにします。

煮え切らない感じではありますが一応東西メインを的中させたので、少し運気は上に向いたでしょうか。これが桜花賞に向けて弾みになればいいんですが。

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ニュージーランドトロフィー

土曜の朝になってポルトフィーノが出走取消との報が流れました。展開予想の鍵と目していたので、予想し直さないといけないかもしれません。奇しくも母エアグルーヴ同様に桜花賞回避となってしまったのが残念ですが、これで前は少し楽になる…かも。

桜花賞の最終予想は後に回すとして、まずは土曜競馬。中山のメインはNHKマイルカップの前哨戦、ニュージーランドトロフィーです。昨年の牡馬2歳チャンピオン・ゴスホークケンが出走することもあり、本番に向けて重要な意味を持つステップレースになりそうです。

◎08.ロードバリオス
○04.サトノプログレス
▲13.ゴスホークケン
△07.アサクサダンディ
△11.エーシンフォワード
△16.ホッカイカンティ
△05.タマモスクワート

今年の中山の重賞を振り返った時に気がつくのは、とにかく前残りが多いということだと思います。スローペースばかりという訳でもないのですが、後ろからの馬は苦戦する傾向が非常に強いので注意しなければならないところです。先週同じコースで行われたダービー卿チャレンジトロフィーも古馬マイル重賞としてはかなり異例の前残りだったこと、そして雨の影響が少し残りそうなことなどを考えると、一部では前が速くなるといわれているここも思ったほど前崩れは期待できないのではないかと考えています。

ロードバリオスを軸に推します。前走の毎日杯は本質的に距離が少し長かったのかもしれませんが、それでも最後まで粘って2着とは0.3秒差。距離短縮は確実にプラスです。この馬が評価できるのは3走前の千両賞で、絶妙なペースで逃げ切りダノンゴーゴーを封じ込めています。ダンツキッスイとの兼ね合いはありますがハナにこだわる必要もないと思いますし、中山マイルでは高実績の蛯名騎手に替わるのも妙味ありです。

対抗は中山で好走を続けているサトノプログレス。前走は不利な大外枠を物ともせずに快勝でした。速いペースのレースばかりを戦っていますが差し一辺倒というわけでもなく、スピードの持続力と自在性に高い能力を見ます。2走前の若竹賞でショウナンアルバやアサクサダンディというところと差の無い競馬をしておりここでも十分通用するはずで、老獪な騎乗が光っている横山騎手にも期待したいところです。

単穴はG1馬に敬意を表してゴスホークケンを挙げますが、大型馬の休み明けなので状態は気になるところです。テン乗りの内田騎手がプラスに出るかどうかも少し懐疑的ですし…ね。ただし普通に走られると実力は上位でしょう。連下は頭数が多くなりましたが、この中で注目なのはエーシンフォワードでしょうか。前走アーリントンカップは逃げ切ったダンツキッスイよりも詰め寄った2、3着の方が評価は上と考えていましたが、3着だったディープスカイは毎日杯を快勝しました。この馬も直線の伸びは際立っていましたし、道悪もこなせそうなアメリカ血統。ここでも期待できると思います。

ダンツキッスイやダノンゴーゴーに来られたら凹みそうです。ダンツキッスイの前走は展開利が全てで、最後は完全に足が上がっていましたからね。今回同じ競馬が出来るとは思えないのですがどうでしょうか。ダノンゴーゴーは実績ほどマイルへの不安は無いと思いますが、パンパンの馬場が前提と思いますし坂も合わない可能性が高いです。どちらも人気しそうなので恰好のお客さんだと考えているのですが、果たしてどうなりますか。

印上位がそう人気にならなそうなので、◎○から手広く、或いはダイナミックなボックス買いでいこうと思っています。

阪神の方は正直わからないのですが、ブルーメンブラットにはそろそろ勲章を取ってほしいと思っています。ちなみに相手は穴目が妙ではないでしょうか。3枠と6枠が面白そうです。

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2008.04.11

桜花賞の展開を考える

枠順も発表され、いよいよ迫ってきたクラシック第一弾・桜花賞。一週前予想の段階で止まっていたんですが、そろそろ絞り込んでいこうかと思います。今回は阪神外回り1600mのマイル戦の傾向と、それに向く馬の洗い出しをやってみましょう。

まずはコース傾向から調べてみます。阪神コースが改修されて以降の外回りマイル戦ではスローペースの競馬が多いような印象があったのですが、実際はスローペースになる場合とハイペースになる場合との2パターンに分かれるようです。前者の代表例がトライアルのチューリップ賞なら、後者の代表例は暮れの阪神ジュベナイルフィリーズということになります。直線の長いコース形態を意識し過ぎるとスローになりますが、スローになるのを意識して速くなるケースも少なくないようです。

さて、今回の桜花賞のメンバー構成からどちらのパターンになりそうでしょうか。とりあえず1枠1番を引いたデヴェロッペは前に行くことが濃厚と思われるので、これに絡んでいくような馬がいればペースが速くなることが想像できます。前走掛かって敗退したポルトフィーノが折り合いを考慮しての先行策に出る気配なので、それなりに流れるような気がしますが…どうでしょうか。ブラックエンブレムも気性が勝ったタイプなので前に行く可能性も考えられます。

仮にハイペースになった場合、馬場傾向としては外差しが利くようになっているので差し馬台頭と考えるべきでしょう。阪神ジュベナイルフィリーズで差し切り勝ちしているトールポピー、前走スローペースで切れる末脚を披露したオディールあたりが注目されそうですが、個人的に差し脚でもっとも気になっているのはアネモネステークスで2着に入ったシャランジュでしょうか。当時まったく外差しが利かなかった中山1600mで大外枠から差し込んでの2着ですから、能力は確かと思います。もちろん勝ったソーマジックも狙い目です。長くいい脚を使えるということで考えると、クイーンカップを快勝したリトルアマポーラも候補に挙がります。

では、ポルトフィーノが折り合ったとしたらどうなるでしょうか。デヴェロッペの単騎逃げという展開を想定した場合、後ろから差す馬にはつらい流れになるでしょう。それなりに先行、或いはそれなりに早めの仕掛けが必要になります。決め手では一歩劣るものの前に行くとしぶとい印象のあるエアパスカルやエーソングフォーあたりが粘りこむ可能性も考えられなくはないですが、典型的な前残りというのはなかなか難しい気がします。好位からの競馬が理想と考えれば、前走自分から動いて2着のトールポピー、条件戦は先行して押し切りの競馬で圧勝したソーマジック、そして秋頃には先行策を採っていたエイムアットビップあたりが有力かと思います。オディールも侮れませんが、距離が微妙に長いようにも思えるので…。

どちらか一方の展開に山を張るのも一手ですが、両面策を採った上でどちらの場合でもそれなりに走れそうな馬が軸としては信頼感がありそうです。ここで、それぞれのパターンでの有力馬をまとめてみます。

◇ハイペースで差し脚が期待できる馬
・シャランジュ
・ソーマジック
・トールポピー
・リトルアマポーラ

◇スローペースでうまく立ち回れそうな馬
・トールポピー
・ソーマジック
・エイムアットビップ
・オディール

◇逃げる公算が高いが勢いで押し切るかもしれない馬
・ポルトフィーノ
・ブラックエンブレム

こんなところでしょうか。トライアルを含むステップレースについて検証した結果、アネモネステークスの上位馬が強い競馬をしていたのが分かったということもあり、現時点では人気しそうなトールポピーよりもソーマジックやシャランジュを上に採りたいと考えています。あとは、展開においても人気においても鍵になりそうなポルトフィーノの取捨選択が問題。これがそのまま買い目の振り方にも影響しそうです。

もう少し練り込みが必要ですが、少し組み立てが出来てきた気がします。輪郭は見えてきた…かな?

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2008.04.08

優雅に見送り

日曜は午後から頭痛が酷くて競馬どころではなかったので、馬券は買わずでした。東の方は買っておけば取れたかもしれませんが、西は…という感じ。そんな訳であまり気合が入っていませんが、重賞レースを回顧しておきます。

阪神11R 大阪杯
1着 -09.ダイワスカーレット
2着 -08.エイシンデピュティ
3着 -06.アサクサキングス

4着 ▲11.ドリームパスポート
6着 ○07.メイショウサムソン
10着 ◎03.サンライズマックス

…なんだこれ、というようなレースでした。前掛かりになってハイペースも辞さずと思っていたのに、蓋を開けるとヴィクトリーもアドマイヤメインも行かない。結局ハナを切ったのはダイワスカーレット、前半1000mが59秒6。平均ペースというよりも、むしろスロー気味。これじゃあまた届かないだけじゃないか…と思ったら案の定。逃げたダイワが上がり34秒8でキッチリしのぎ切ってしまいました。

2着に2番手につけたエイシンデピュティ、3着もその後ろにいたアサクサキングス、ということで要は行った行っただったのですが、なんでこの馬が走るとこんなペースになってしまうのでしょうか。2ハロン目こそ少し早いものの(位置確保のため早くなるのは当たり前)以降は残り600mまで淡々と12秒台。残り600mを過ぎてから徐々にスパートして、後ろに隙を与えない前残り。見ていて非常につまらない競馬でした。

結局ダイワスカーレットは昨年からこのスタイルの競馬しかしてないのです。今回は前に行く馬が何頭もおり、展開の変化にこの馬が追従できるかどうかが最大のポイントと考えていました(もちろん私はダメな方に張っていました)が、結果はそれ以前の問題。いつもの競馬。いつもの粘り勝ち。この馬が強いか弱いかを議論する以前に、他の馬の騎手は何を考えて競馬をしてたのか分からないというようなレースでした。すんなりハナに立った時には出来レースかと思いましたよ、本当に。アドマイヤメインなんて行ってなんぼの馬と思うんですがね。川田騎手と手が合ってるとも思えないので、うまい騎手に替えてあげてほしいです。

この展開では後ろから行く馬にはなす術がなく、軸にしていたサンライズマックスはブービー負け。まあペースが速くても歯が立ったかどうか分からないので、これについては納得。ただ納得がいかないのはメイショウサムソン。元来こういう我慢比べを得意としていたハズなんですが、あまりにも脆い負け方でした。叩いて変わるところもあるかもしれませんが、ちょっと頼りなくなってしまった感がありますね。逆に休み明けのプラス16キロでも3着に来たアサクサキングスは成長顕著。戦前から天皇賞では重い印を打つつもりだったので、ここで走られると人気してしまうのが難儀です。

中山11R ダービー卿チャレンジトロフィー
1着 16.サイレントプライド
2着 05.ドラゴンウェルズ
3着 14.ダンスフォーウィン

こちらも超スローの前残りという力の入らないレースでした。勝ったサイレントプライドはジョッキーの好騎乗ですね。不利といわれる中山マイルの大外枠でもスッとハナに立てたのが勝因でしょうが、しぶとい末脚でした。また、買うなら軸にする予定だったドラゴンウェルズは2着。この馬も潜在能力は高いので、これくらいは走れて当然でしょう。頭で来られると「なぜ買ってない」と悔やむところでしたが、2着ならまあいいかという感じでした。

ちなみに、カンファーベストは9歳ですがまだまだ元気ですね。中山は走ります。適鞍がしばらくないのが問題ではありますが、高齢馬だからと侮れない存在です。

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2008.04.06

大阪杯など

今週の注目レースは大阪杯。馬券的な妙味はあまりないかもしれませんが、来るべきG1戦線に向けての有力馬の仕上がりを見ておくという意味では、重要な一戦になります。

◎03.サンライズマックス
○07.メイショウサムソン
▲11.ドリームパスポート
△09.ダイワスカーレット

サンライズマックスに期待してみたいと考えています。暮れの中日新聞杯を勝って以来のいわゆる上がり馬の休み明けですが、ステイゴールド産駒で小柄な馬ですから仕上がりは問題ないでしょう。手先が軽く小回りが巧そうですが、若葉ステークスでヴィクトリーに急追したように阪神コースの実績もあります。一線級の面々とは初顔合わせになりますが、一発を狙うならここではないかと思っています。

相手はやはり実績ナンバーワンのメイショウサムソン。有馬記念は出来落ちもあって案外な競馬でしたが、リフレッシュしていい状態のようです。鉄砲駆けには実績がありますし昨年も休み明けでこのレースを勝っているので、普通に考えれば順当に軸指名で良いと思います。並ぶと強い馬なので一気に来られる分には苦しいですが、ダイワとの後先については負けない…と思うのですけどね。

単穴はそろそろ、という意味でドリームパスポート。ジャパンカップ以降コンスタントに使われているのですが、徐々に状態は上向いていると思います。フジキセキ産駒ですし本当は平坦の方が合う気はするのですが、阪神でも走っていますし距離も許容範囲内です。外枠も競馬がしやすいと思いますので、久し振りにメイショウサムソンとの叩き合いが見られるかもしれません。

本当は3頭でいいかと思っていたのですが、泣きのおさえでダイワスカーレット。とはいえ、この馬が一番人気なのは甚だ納得がいかないので嫌いたいところです。同型の存在、斤量3キロ増、中間一頓挫あっての休み明け。強気になれる要素はない筈です。ここで勝ち負けされるようだと、牡馬はなんとだらしないんだ…ということになってしまいます。

穴目で怖いのはエイシンデピュティですかね。前が少し早くなるかもしれないので、差し馬台頭の警戒は必要かもしれません。インティライミは状態が…というところですが、ヒモで拾うくらいはあってもいいでしょうか。

買い目は◎単勝と◎から○▲への馬単が中心。来ればそれなりにいい馬券になりそうです。手を広げてもつかないのでシンプルに攻めたいと考えています。ダイワに来られたら素直に諦めますが、巷で言われているほど強い馬という考えはないのでここでコロッと負けてくれれば溜飲が下がるんですけどね。

中山のダービー卿チャレンジトロフィーは、はっきりいって分かりません。マルカシェンクは使い込むと良くなさそうで、人気のここで狙う妙味は無し。オーシャンエイプスは個人的には期待していますがいきなりの56キロはかなり疑問。ハンデキャッパーは何を基準にしているのだろう…。大荒れ狙いで2枠の2頭とドラゴンウェルズを狙ってみたいと思っています。

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2008.04.04

一足先に桜花賞を占う

土曜は久々に重賞のない開催日ということで、わりと落ち着いて予想ができる気がします。重賞だから配当が良くなるわけでもないのですが、なぜか力が入ってしまいますからね。それが良い方向に働けば問題ないのですが、大抵は力み過ぎて大振りの空振りという結果になっているのが現実なので…。

いよいよ2週後に迫ったクラシックに向けて、有力各馬の調整も最終段階に来ていると思います。今年は本当に牡牝共に混戦ですが、例年の傾向だと混戦クラシックは桜花賞が意外と平穏になり、皐月賞は大荒れになっている気がします。そう考えると、桜花賞はそれなりに実績のある馬が上位にくることになりますよね。そこで、トライアル戦の結果などを振り返ってみたいと思います。

◇チューリップ賞
1着 エアパスカル
2着 トールポピー
3着 オディール

2歳女王トールポピーの復帰戦としてその走りが注目されました一戦でしたが、結果はエアパスカルが逃げ切り。3着オディールが猛烈に追い込んだのが印象的でした。一方、叩いて良化が見込めるとはいえトールポピーは少し物足りない競馬で、付け入る隙はありそうですね。ただ、このレースの上位3頭が本番でも有力であることには違いないでしょう。

◇フィリーズレビュー
1着 マイネレーツェル
2着 ベストオブミー
3着 レジネッタ

10着 エイムアットビップ

中弛みのない淡々としたペースの競馬でゴール前は大激戦。11番人気のマイネレーツェルが内を抜けたベストオブミーをハナ差とらえて1着でした。本番より1ハロン短いため直結しないパターンが多いのですが、今年もちょっと難しいのではないかと感じます。どんぐりの背比べというか…。扱いが難しいのが休養明けで10着に沈んだエイムアットビップですが、個人的には巻き返しもあるかと考えています。

◇アネモネステークス
1着 ソーマジック
2着 シャランジュ

ソーマジックが3連勝で桜の切符を奪取。2着に大外枠のシャランジュが突っ込みました。ソーマジックは1走前の春菜賞での勝ち方に注目していて(馬券はリトルディッパーの単勝勝負でしたが…)、ここを勝つようなら本番はこの馬と考えていました。展開を考えると着差以上に強い勝ち方で、関西の一線級とも互角以上にやり合えるのではないでしょうか。

◇その他の注目馬
クイーンカップ1着 リトルアマポーラ
フラワーカップ1着 ブラックエンブレム
アーリントンカップ8着 ポルトフィーノ

本当はフラワーカップ2着のレッドアゲートに大きな期待を抱いていたのですが、桜花賞には登録がありませんね…。リトルアマポーラはいかにも長い直線が合いそうで阪神でも2勝している点は買えますが、オークス向きの印象がありますかね。一方のブラックエンブレムは連勝で重賞制覇。気性が勝っている馬で展開やスタートに左右されるきらいはありますが、力は確かですね。問題は前走掛かって8着に敗れたポルトフィーノ。人気は集めるでしょうから取捨選択は悩ましいところですが…。

ダラダラと書いてみましたが、1週前での私なりの予想はこんな感じです。

◎ソーマジック
○リトルアマポーラ
▲トールポピー
△ポルトフィーノ
△エイムアットビップ

関東馬ソーマジック期待しています。逆転候補筆頭はリトルアマポーラと考えていますが、ポルトフィーノ、エイムアットビップの巻き返しも怖いですね。とりあえずあと一週間ありますから、もう少しゆっくり考えます。本番はできれば現地でと思っています。

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2008.04.02

ツキが変わる様子なし…

20080402c

船橋10R マリーンカップ
1着 ◎12.メイショウバトラー
2着 -06.ラピッドオレンジ
3着 ○03.サヨウナラ

4着 △09.パフィオペディラム
7着 △01.ベルモントノーヴァ

終わってみれば堅い堅い決着でした。メイショウバトラーは前を見ながら余裕の競馬で、直線早々と抜け出すと追ってきたラピッドオレンジを寄せ付けずに完勝。3着には渋太く粘ったサヨウナラが入り、地方馬最先着はパフィオペディラムの4着。JRA勢に次ぐ5番人気に推されたベルモントノーヴァは7着に沈み、初ダートのショウナンタレントは大差シンガリ負けでした。

メイショウバトラーはこれで交流重賞は6勝目。明けて8歳にはなりましたが、やはり牝馬同士だとまだまだ上位の存在です。次走はかしわ記念でしょうか。ブルーコンコルドやワイルドワンダーといった牡馬一線級との戦いに戻ることになりそうです。2着ラピッドオレンジは前走と違って直線よく伸びて2着、敢えて理由をつけるなら前走は2100mの距離が長かったということでしょうか。ただこの馬、どうもムラ駆けの相がありそうで今後も扱いに苦慮しそうな予感がします。

買わなかったラピッドオレンジが2着に割り込み、三連単が1-3-4着。一見惜しいようにも見えますが、まあ全然惜しくありません。2点勝負のつもりがサヨウナラを信じ切れずに3着付けと馬単を追加したのですが、結局地方馬には先着を許さなかったのですから57キロなら上出来ですね。人気のJRA勢3頭での決着で(しかも頭がほぼ鉄板で)三連単が14倍ついたのはおいしいと見ることも出来ますが…。

2008年交流重賞の初日はまたもお預けとなりました。トンネルはまだ長そうです…。

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2008.04.01

マリーンカップ

年明け以来3ヶ月が経過しましたが、実は地方競馬で開催される地方交流重賞をひとつも的中させていないことに気がつきました。例年は春シーズンの交流重賞は滅法強いですし、暮れの東京大賞典も三連単を大本線で的中させているのですが、今年はなぜかサッパリです。大得意の黒船賞は開催されなかったし…。年度替わりでもあることですし、この辺で何とか流れを変えたいと思っています。

◎12.メイショウバトラー
○03.サヨウナラ
△01.ベルモントノーヴァ
△09.パフィオペディラム

人気を承知でメイショウバトラーを中心とします。元々寒い時期はあまり良くない馬なので、そろそろ狙い頃ですかね。牡馬相手にG1で2着の実績を持つ馬が今回は牝馬相手に56キロと、グッと相手関係が楽になりました。ここは圧勝してもおかしくないでしょう。また、相手は前走エンプレス杯を勝ったサヨウナラ。徐々に力を付けてきましたが、前走は得意の左回りで一変しました。今回も左回りですから期待が持てますが、問題は最重量の57キロがどうかという点。この分だけ割り引いて対抗扱いとしました。

勝つのは上記2頭のいずれかだと考えていますので、単穴は挙げずにヒモ候補を2頭。ベルモントノーヴァは南関の古牝馬ではトーセンジョウオーと並んでトップクラスの存在で、地元船橋所属だけに左回りも得意。逃げ馬が楽を出来ない傾向のあるこのレースでは、この馬の脚質はプラスでしょう。パフィオペディラムは前走こそ崩れましたが、2走前の同じ船橋・クイーン賞では4着とJRA勢に割って入りました。マイル戦も得意ですし、一発があるとしたらここではないでしょうか。

なお、ラピッドオレンジは今回は買いません。TCK女王盃を勝ちましたが、前走は1番人気に推されて6着に敗退。2100mという距離も去ることながら、3戦して全て着外となっている左回りの適性が問題のような気がします。ここも人気の一角にはなるでしょうから、嫌って妙味と見ています。

力量比較がわりとはっきりしているメンバーですが、唯一分からないのがショウナンタレント。秋以来の競馬、初ダート、そして鞍上はテン乗りの鷹野騎手。極めて予測が難しいのですが、芝では先行していた馬ですからここでも前に行く公算が高いです。久々で息の入りがどうかという不安がありますので印は回しませんが、来られても不思議は無いかもしれません。

人気の2頭を軸にするので馬券はシンプルに◎→○→△△の2点で勝負したいところですが、◎→△△→○も少しおさえるかもしれません。いずれにせよ、ここは是が非でも結果がほしいですね。

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