« 画竜点睛を欠く | トップページ | もう一捻り足りない »

2008.04.13

桜花賞予想の結論

いよいよ当日になってしまいました。今日は現地に行けなくなってしまったので残念ながらPAT参戦ですが、予想のまとめをしないといけません。いろんなまとめ方ができると思いますが、ここは1頭ずつ検証していこうと思います。長くなりますが、最後までお付き合いを。

01.デヴェロッペ
前走控えて持ち味が生かせなかった、というか全然競馬をしていません。今回は内枠ということもあり、ハナを切ることになると思います。3走前の菜の花ステークスは強い内容で評価でき、逃げてこその鞍上。ここでも一考という気持ちも無くはないのですが、阪神で同じ手が通じるかというところは少し懐疑的です。

02.エーソングフォー
ハイペースを前々で追走して粘りきったフェアリーステークスは底力を見せたいい競馬でしたが、紅梅ステークスが評価を上げにくい低レベルレース。そしてトライアルは見せ場らしい見せ場無く失速しています。仕上がりの早い短距離血統で2歳時なら完成度で勝負できるものの、ここではどうかという印象です。

03.エイムアットビップ
りんどう賞、ファンタジーステークスと先行してオディールと勝ち負け。G1では逆に差す競馬で差の無い3着。2歳時の競馬を見れば非常に奥のある強い馬というイメージですが、前走の10着敗退をどう見るか。内枠なので先行策に出る可能性が高いと展開的には無視できない存在になりますが、差しに回ると切れ負けするかもしれません。

04.マイネレーツェル
基本は追い込み一辺倒の脚質で、展開に注文がつくのが一番のポイントです。はまらないと弾けない馬でしょうか。池添騎手と手が合っている印象で、乗り替わりも大幅割引と考えます。

05.オディール
りんどう賞が出遅れて差し届かず、ファンタジーステークスは番手追走から直線一閃。暮れのG1では早めに動いて後ろから差され、前走はスローペースを出遅れながら3F33秒5の末脚を繰り出してハナハナの3着。能力上位は間違いないですが、展開に振り回される点と出遅れ癖が問題。それでも前走でスローの場合の脚が測れたところもあると思います。かなり有力な1頭。内枠なので後方待機策はないと思います。

06.マダムルコント
公営からの転厩初戦で初芝。常識にかかる範囲ではないので大人しく見送りです。

08.ハートオブクィーン
公営所属時代に北海道で連勝していますが、中央移籍後は2桁着順続き。力の要る馬場向きの短距離指向で、時計が早い今の阪神にははまらない感じがします。

09.リトルアマポーラ
クイーンカップが強い競馬。東京マイル戦特有の中弛みペースを直線一捲りで勝った感じです。ストライドが大きく小回りは得意ではないと思われますが京成杯で牡馬に混じって4着しており、これが負けて強い内容。いずれにしても完成度はメンバー中最上位の存在で、阪神マイルも2戦2勝と隙がありません。仕掛けどころさえ誤らなければ勝ち負けに絡むのは必定と見ます。

10.トールポピー
いわずと知れたG1馬ですが、あのレースは赤丸付の前傾レースで後方待機がはまったとも取れます。特筆すべきはむしろ黄菊賞の方でしょうか。また前走はスローペースを自分から動いてやや足らずの2着。負けて強しとも見えますが、鞍上のイメージほど突き抜けなかったということではないかという気も。高い位置で安定しているので大負けはない気がするものの、勝ち切るという印象も持てないのが結論。

11.エアパスカル
前走はうまいペースで逃げ込みを図っての1着。単騎でいければこれが可能ですが、今回は同型もいます。悩ましいのは紅梅ステークス、馬の力を考えれば千切って勝っても良かったメンバー構成で、追って案外の2着。自分のペースが作れないと脆く、切れる脚や瞬発力では勝負しづらいと見れば、今回は相手関係が厳しいのではないかと思います。前走で手の内が知れてしまったのもマイナスですね。

12.ベストオブミー
前走は内から伸びて2着でしたが、ハイペースに乗じた上に最内の経済コースを通って、大外から来たマイネレーツェルに差されているというのはお世辞にも高評価は出来ないです。ハイペースの我慢比べはそこそこ頑張れるものの、時計勝負は苦手な印象なのも今回は辛い気がします。

13.ソーマジック
外差しが利きにくい中山マイル戦で外から差して勝った前走は秀逸の一言。かと思えば2走前は好位から自分で動いて突き放す競馬をしており、加速力はこのメンバーの中でも上位でしょう。スローの上がり勝負みたいな競馬を経験していないので極限の差し比べになるとどうかは判然としませんが、底を見せていないという意味では無視できない有力馬の1頭。もちろん関東馬らしくメッキがはがれてただの馬というオチも無くはないです。

14.ルルパンブルー
勝ったフェアリーステークス、3着したファルコンステークス共に、前が速くなった競馬。しかし前者は後方一気に対して後者は先行して粘っており、ハイペースを押し通せる底力はなかなかのもの。小柄で小足が使える小回り向きの馬だけに、広いコースだと適性上位の馬に比べて伸びしろで劣る感はあるものの、どこからでも競馬できるのは強みかも。

15.レジネッタ
年明け2走の3着2回が性格がまるで異なるのですが、エルフィンステークスはポルトフィーノに完敗で見どころ薄。前走は瞬発力勝負でわずかに差し遅れたものの、中段から無理やり動いた競馬としては力は見せた印象で、もう少し距離があれば頭もと感じる競馬でした。ワンペースの競馬では2走前の結果に陥る可能性もありますが、乱戦であればこそ抑えの必要なタイプかもしれません。

16.ブラックエンブレム
前走フラワーカップが先行馬には厳しいデコボコラップの競馬でしたが、これを押し切ってしまえたのは能力の為せる業。問題は前乗りした上に追い切りすら出来ないという気性面の難しさで、これがどちらに転ぶか測りきれない以上は取捨を決めかねるところ。はまれば頭まであるかもしれない底の深さはあるものの、引っ掛かって惨敗も計算に入れなければなりません。

17.シャランジュ
やや重馬場のアネモネステークスを大外枠から差し込んで2着したように、力の要る馬場での差し脚には定評のある馬です。ところが今の阪神はまだそこまで馬場が悪化していない上に、ハイペースも望みづらい状況になってしまったのは正直やや誤算でしょうか。それでも新潟2歳の時のようにスローペースでぶっ飛んで来た例もあり、差し脚顕著なのは明白。今回は最大の惑星になれる馬ではと思います。

18.エフティマイア
夏の2歳戦では豪快なフットワークが印象的だったものの、ガサが無いため使い方が難しい面もあるようです。広いコースの方が良さそうですが、大外枠で終い勝負を決め込めるほどの切れは無いので立ち回りが非常に難しいですね。ちょっと手を出しづらいです。

びっちりと書いてみましたが、最終的にはこういう印にしてみました。

◎13.ソーマジック
○05.オディール
▲09.リトルアマポーラ
△10.トールポピー
△03.エイムアットビップ
△15.レジネッタ
△17.シャランジュ

未知の魅力に賭けることにして、ソーマジックを頭に採りました。展開に対する融通性と自分から動いて勝ち負けできる強さとしては、この馬とオディールの2頭に分があると考えました。リトルアマポーラも性能は互角かそれ以上のものを感じますが、抜け出すスピードはそれほど速くないので馬群に揉まれると脚を余してしまうような危険性を感じて、単穴評価にしました。

トールポピーはソツなく動けるものの決め手については印上位馬には一歩劣るのではないかと考えます。暮れのG1での決め手は展開利も計算に入れるとすれば、前走差しあぐねた分が叩かれてどこまで良くなっているか…ですね。エイムアットビップはスピードの持続力と先行すれば展開利?という面からチョイス。今回は好位につけると読んでいます。以下は、差し比べでカチ込んで来る可能性のある2頭を拾ってみました。

印を回してないところで注意しているのは、ブラックエンブレムとルルパンブルーですか。ブラックエンブレムは上でも書いたとおり気分次第ですが、外枠がマイナスになるかもというのが不安点。ルルパンブルーは個人的には単なる短距離馬ではない気がしますから、危険な穴馬かもしれません。

馬券はオッズ次第で考えますが、上から5頭目までで決まればよい感じで組み立てるつもりです。なお、ソーマジックの頭に自信など全然ありませんが応援の意味も込めて単勝は買います。

|

« 画竜点睛を欠く | トップページ | もう一捻り足りない »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。