オークス展望
そろそろオークスのことも考えなきゃと思い立ってから、早や3日過ぎてしまいました。気がついたら枠順も出てますし。うーん、どうもテンションが戻ってこないですね。天皇賞春をピークにどんどん下降している気がします。ただ、だからといって「じゃあ買わなきゃいいじゃん」と言われると、そういうわけにはいかないと思ってしまうのは、競馬フリークの悲しい性でしょうか。
3歳牝馬が芝2400mの舞台で戦うオークスですから、みんな距離適性に多かれ少なかれ不安を抱えつつ、様子を見つつ、というスローペースが思い当たるわけですが、昨年も一昨年も実はそれなりに流れています。今年は積極的にハナを主張しそうな馬が見当たらないのでスロー必至との見方ですが、蓋を開けたら行く馬は行く、ということも無いとは言い切れないかもしれません。
ただひとつはっきりしているのは、基本的には差しが優勢であるということ。ハナを切っての逃げ残りは可能性が無くはないのですが、先行勢が丸残りというのはまず考えにくく、差し馬が台頭する傾向にあります。場合によってはあり得ないようなところからぶっ飛んでくることもあり(近年ではシーザリオなど)、スローになったから前が残るという短絡思考は通用しない可能性が高いということになります。
今回もうひとつファクターとして無視できないのは、週末の予報が雨であるということです。土曜から降り始めて日曜まで続けば、最低でもやや重程度にはなるはずです。パンパンの馬場で切れを武器に戦うタイプよりは、長くいい脚を使える渋太く伸びる馬、少し上がりがかかった方がプラスに働く馬などが、有利になることが考えられます。
このような要素を踏まえて、今の時点で私が有力と考えているのはこのあたりです。
○ソーマジック
○リトルアマポーラ
▲トールポピー
△スペルバインド
△レッドアゲート
△カレイジャスミン
△レジネッタ
上位2頭はかなり有望と見ています。ともに中段から差してくるタイプで、血統的に距離延長は歓迎。道悪もかなり向くとみます。ソーマジックは人馬ともにそつがなく、非常に安定しているのが強みです。頭までキッチリという自信はありませんが、連軸としては信頼度が高そうです。リトルアマポーラは能力比較ではメンバー中随一と思っていますので、多少無理な展開でも力だけで持ってくる可能性があるのではと思っています。敢えて課題を言えば、東京で実績がない鞍上がどう乗るかに尽きます。
トールポピーは元々オークス向きと評価されていた馬で、ジュベナイルフィリーズ勝ちの実績からマイルへの指向性を、直線一気の競馬振りから切れ勝負のタイプとのイメージを抱きがちですが、恐らく真逆ではないかと考えています。エンジンのかかりが速いタイプではないので上がりが掛かる方向への変化は歓迎のクチで、血統背景からも距離延長、東京変わりはプラス必至。前走の着順や兄フサイチホウオーがダービーで惨敗していることから人気を下げるようなら、ここは買うべきとみます。
スペルバインドは体重がこれ以上減ると不安ですが、維持できるようなら一転有力。血統背景から東京2400mはベストの舞台と思います。レッドアゲートは前走の圧勝劇で下手すると1番人気もあり得るため、同じく人気が予想されるリトルアマポーラとの両取りはできれば避けたいのですが、枠順を考慮すると立ち回りは楽そうで無印は怖いというのが本音。カレイジャスミンは前走が前に行って粘る競馬で、同じレースが出来ればあわよくば、というパターンが考えられる唯一のタイプと考えています。同じ逃げでも
取捨がかなり難しいのが、桜花賞馬レジネッタ。フレンチデピュティ産駒は活躍目覚ましく、特に東京での実績が高いのが特徴。サンデーサイレンスの肌との組み合わせでより信頼度が増します。ただしこの馬自身が果たして2400mをこなすかどうかについては難問…ですね。ちなみに同じ組み合わせの配合であるアロマキャンドルについては、前走があまりにも鮮やかな勝ち方だっただけに反動が気になって評価を下げています。
他にも気になる馬としては、まずはそれなりに前に行きそうなウォーエンブレム産駒の2頭、ブラックエンブレムとエアパスカル。同産駒らしくいずれも折り合いに課題があり、距離延長がプラスに働くとは思えないため今回は見送るつもりです。あとは武豊と横山典弘の東西エースが騎乗するマイネレーツェルとシャランジュ。どちらも一発が無いとは言い切れませんが、底力勝負できるタイプでもないので強気にはなれないです。怖いのは怖いのですけどね…。
とりあえず上位2頭はほぼ確定のつもりです。ヒモは困ったら或いは総流しも…というところですが、あと2日ありますのでじっくり悩んでみようと思います。
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