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2008.05.03

青葉賞

期待された良血馬でダービー一本に絞ってきた馬が例年よりも多い今年のクラシック戦線、それだけダービートライアルは重要度が高くなりそうです。今日は本番と同じ舞台で行われるG2戦、青葉賞。注目の大物がどういう競馬を見せるのか、目が離せないところです。

今開催の東京は馬場コンディションが良好ですが、今日は雨の影響でやや重馬場。典型的な軽馬場向きの馬には少しマイナス要素になるかもしれません。開催前半で脚質的には内枠先行有利と考えられがちですが、今の馬場はそこまで極端なトラックバイアスも無いと考えています。この時期の3歳にとっての2400m戦は、地力勝負の競馬になるのではないでしょうか。

◎06.ファビラスボーイ
○11.フジヤマラムセス
▲08.マゼラン
△15.ニシノエモーション
△14.モンテクリスエス
△09.アルカザン

実力伯仲の難しいメンバーになりましたが、ここは既走実績からしっかりした末脚が使える馬、2400mをしっかり走り切れるスタミナのある馬を中心に考えたいと思います。軸は前走セントポーリア賞で強い競馬を見せたファビラスボーイ。少し間隔が空きましたが、調教でもよい動きを見せており状態に不安はなさそうです。テン乗りの吉田隼人騎手がどう乗るかが最大の鍵ですが、東京に適性のあるジャングルポケット産駒、母もジャパンカップ2着のファビラスラフインという良血に期待します。

対抗は少し捻ってフジヤマラムセス。前走は出遅れて差し届かずでしたが、上がりで使った脚は勝ったニシノエモーションと同じ。東京のデビュー戦では3Fで33秒9という末脚を使っており、切れ勝負なら引けをとらないと思います。母の父リアルシャダイという血統背景からも距離は問題ないでしょう。後藤騎手がファビラスボーイではなくこちらに乗ってきたというところも気になります。

スケールでは1、2を争うマゼランですが、今回は単穴評価。前走は同じ東京2400mで2分25秒7という好時計で勝っており、距離やコースに不安はありません。角居厩舎らしい調教はここでパンパンに仕上げるつもりはないのでしょうが、古馬オープン相手に見劣らない走りを見せています。調整過程が順調さに少し欠く内容だったのでここが必勝というよりも試金石として注目したい馬ですが、3着は外さないと考えています。

以下、連下に3頭。ペースが落ち着くことが予想されるので、折り合い面で不安の無いシンボリクリスエス産駒2頭。本当は内のトレノクリスエスも気にはなったのですが、距離経験の差で印は回していません。そして鋭い末脚を持つアルカザンを最後に加えましたが、この馬は頭が高いのでそのあたりが少し心配でこの評価にしました。

アドマイヤコマンドは良馬場の方がよいと判断、オリエンタルヨークは上がり勝負に不安、クリスタルウイングは乗り難しさが気になり評価を下げています。本当は怖いんですが、あまり手を広げてもということで線を引きました。先に挙げた馬たちにまったく及ばないとは思っていませんが、適性などを勘案して取捨をしてみました。これがいい方に出ればありがたいんですが…。

馬券は◎○からの馬連を基本に考えています。フジヤマラムセスは人気がなさそうなので、相手を手広くしても大丈夫そうです。

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