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2008.05.01

天皇賞を展望してみる

クラシックは事前からみっちりと予想をしていたのですが、結果は的中なりませんでした。逆に予想へのモチベーションがあまり高まってこない今年の天皇賞ですが、かえってこういう時の方が当たったりする…といいですね。木曜になって既に枠順も出ていますので、メンバー比較と展開予想を少ししておきたいと思います。

今年は絶対的な本命が不在という下馬評で、混戦といわれている天皇賞。そのひとつの要因に、前哨戦で有力と目されていた馬がピリッとしなかったことがあるかと思います。まずはこのあたりから考えてみたいと思います。

阪神大賞典で3着だったポップロックは、一昨年の有馬記念でディープインパクトの2着。目黒記念も勝っていますが、3000m級の長距離戦がどうかという点については正直懐疑的です。エンジンのかかりが遅いタイプなので追える内田騎手への乗り替わりが吉と出れば…というところではありますが、逆に京都の長距離戦の実績が無いという点の方が不安でもあり、人気するようなら今回は割り引きたいところです。

一方、大阪杯で6着に敗れたメイショウサムソン。昨年は同じローテーションできっちり前哨戦を勝って本番に臨めたのですが、今年はドバイ遠征の取りやめなどもあって調整が難しかったという話もあります。ただ、個人的には天皇賞秋とジャパンカップで2走続けて激走した疲労が、まとまった休養のない調整では抜け切っていないのではないのかという心配があります。距離云々については問題ないと思うのですが、本当の意味でパンとしてくるかどうかに尽きるように思います。

さて、今年の話題のひとつにアドマイヤ軍団の4頭出しというのがありますが、中でも年が明けてG2を勝っているアドマイヤモナーク、アドマイヤジュピタあたりの具合が良さそうです。距離の適性を考えるとモナークの方がスタミナ豊富で断然有望なのですが、瞬発力勝負になればジュピタも台頭してくる可能性があります。この2頭の取捨を検討する上で重要なのは展開、さしずめ先行馬の引っ張るペースが鍵になると思います。

前走は逃げ宣言をしながら逃げられなかったアドマイヤメインは、3歳春~秋の頃のような強いペースで逃げるスタイルが採れる状態にはないのかもしれません。ただ、そのスタイルを築くきっかけになった毎日杯で騎乗した福永騎手に乗り替わるのは少し気になります。出来が良化することが前提ではありますが、息の入りにくいペースを作る可能性はあります。

一方の雄としては、親子4代天皇賞制覇の偉業がかかるホクトスルタン。前走は準オープン戦とはいえ逃げて圧勝の強い内容で、菊花賞の内容を見てもスローで逃げるタイプではありません。どうしてもハナがほしいクチではないので、番手追走から早めに抜け出して押し切るような競馬が理想ではないでしょうか。長距離戦では非常に高い実績と安定感を誇る横山騎手が鞍上ということもあり、注目の一頭です。

もう一頭、というか人気の上では1、2を争うであろうアサクサキングスは、上述の2頭を見る位置で競馬するのではと目しています。菊花賞馬の天皇賞春での成績は断然ですし、前走も休み明けの大幅馬体増で好走しています。普通ならこの馬が軸として最有力なのですが、前が強いペースで引っ張った場合にどうなるかという点については少しだけ不安もあります。この馬はどちらかというと道中息が入った方がいいのではないでしょうか。

少し取り留めがなくなってしまいましたが、現時点で有力と考えている馬を挙げておきます。もちろんまだ変わる可能性アリ、です。文中でまったく触れていない馬も挙げていますが、当日までには分析していきたいと思います。

○ホクトスルタン
○アドマイヤモナーク
○アサクサキングス
△アドマイヤジュピタ
△アイポッパー
△トウカイトリック

最後にトウショウナイトに触れておきます。天皇賞に向けた追い切り時に故障を発症して安楽死となってしまいました。混戦の今回はこの馬の渋太さが活きるのでは…と期待していただけに、残念で悲しいです。このところ急死や故障が相次いでいるだけに、出走各馬にはまずは無事で…と祈るばかりです。

Toshoknight トウショウナイト(2008年京都記念)

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