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2008.06.01

日本ダービーなど

実に難解なダービーになりました。一昨年までほぼ信頼に足りていた1番人気が昨年豪快に飛び、指標として基準にすべき皐月賞馬も不在。芝未出走の馬が上位人気に推されており…、どこを信じればよいか非常に悩まされます。馬場状態は昨日が雨で不良でしたから、いくらか重めが残るだろうというのが大方の予想だったのですが、今日は朝から晴天で午前中にやや重まで回復しています。発表は良馬場になりそうな勢いかも知れません。

展開も読みづらいところがあるのですが、とりあえず前に行くのはアグネススターチでしょうか。どの程度離すのか離さないのか分かりませんが、それに追走するのがどの辺りになるのかがポイントだと思われます。レッツゴーキリシマ、スマイルジャックなどは無難に先行しそうですが、問題はショウナンアルバ。皐月賞で抑える競馬が結果ああいう形になりましたから、今回は行くのではないかと考えています。またマイネルチャールズも早めの競馬になる可能性が高いように思います。サクセスブロッケンも前、ですかね。

前に行く馬はそれなりにいると思いますがハナがほしいタイプはそう多くありませんから、道中のペースはそんなに速くはならないだろうと考えています。となると最後は瞬発力、それも長くいい脚が求められる展開になるでしょうから、そういう馬を中心に選びたいと思います。

◎03.ブラックシェル
○17.ショウナンアルバ
▲10.レインボーペガサス
△06.モンテクリスエス
△13.ベンチャーナイン
△16.メイショウクオリア
△01.ディープスカイ

ブラックシェルをダービー馬に推挙しようと思います。前走のNHKマイルカップは早めに抜け出すもディープスカイに差され、差のある2着。それでも東京の広い馬場に替わって適性を示しました。エンジンの懸かりが遅いタイプだけに直線が長いのもプラスで、馬場コンディションを踏まえても内枠は有利ではないかと思います。父クロフネはダービーは5着に終わりましたが、母の父ウイニングチケットはダービー馬。距離にも不安がないと思いますので、ダービー4勝の武豊騎手にベストエスコートを期待します。

対抗は悩んだ挙句のショウナンアルバ。共同通信杯の競馬が示すように左回りでの爆発力は素晴らしいので、近2走の中山での競馬はやや度外視しています。どの位置で競馬をするかという点と、前走後の蛯名騎手のコメントにあった「ノメる」点がどうかというのが気にはなりますが、外枠ですし思い切って先行すれば、先行勢の中では一番末脚を期待できると思います。皐月賞3番人気がここまで人気を下げている訳ですから、今回は色気を出していいと思います。

単穴にはレインボーペガサス。皐月賞は脚を余すような形で4着でしたから、東京の長い直線は向くと思います。馬場が荒れていた京都のきさらぎ賞で勝っているように馬場が荒れても対応できますし、枠もどういう出方も可能な位置。惜しむらくは直前の調教が少し緩いようにも思うのですが、出来落ちでなければ好勝負できるはずと考えます。

以下、連下を順に。モンテクリスエスは道悪が苦手とのことで、晴れるのを待っていたと思います。多少水分は残ると思いますが良馬場まで回復しそうなのはありがたいところと思います。息の長い堅実な末脚が身上ですから、今回の条件には合いそうです。ベンチャーナインは逆に馬場が渋った方が良いタイプで、上がりが速くなると厳しいところがあります。モンテクリスエスとは排他的な表裏関係になりそうなので、両方抑えます。そしてメイショウクオリア、やはり重い馬場の方が良い馬と思いますが、距離経験があるのと近走の充実振りから拾ってみました。

ディープスカイは恐らく1番人気になるでしょうが、連下評価に留めました。前走は鮮やかな差し切り勝ちで東京替わりが好転、枠も内目で経済コースをとれそうですし、末が堅実なのはいわずもがな。直前の動きも絶好ですから、本来なら文句のつけようがない…ところなのですが、問題は四位騎手の騎乗。昨日のスウィフトカレントの騎乗があまりにも消極的な内容で、昨年ウオッカで勝ったときも控える競馬でした。今回も内目で控えるのであれば、下手をすると揉まれ込む可能性もあり、結果外を回すようなことになれば崩れる余地も、と考えました。それでも怖いので馬券的には拾いますが…。

その他人気どころとしては、まずはアドマイヤコマンド。青葉賞はある意味すべてがうまくいった競馬で、あれが基準と考えられないとしたら一気のメンバー強化は不安です。マイネルチャールズはやはり中山の印象が強く、距離が伸びて良くなる印象もないのが本音です。3着くらいには拾ってもいいかもしれませんが、連対は難しい気がします。そして問題のサクセスブロッケン、前脚が外向しているというのは知れ渡った話になりましたが、何より芝初出走でダービーを勝つというのが常識離れした話。さすがに推せないです。

印が回っていないところで気になる馬は、タケミカヅチとクリスタルウイングですね。前者は終わってみたらいつのまにか来ているタイプで、こういう堅実派は常に怖いです。そして後者は、血統的な点と厩舎の王道ローテーションを採って本番に駒を進めた馬ですから、少し気になります。もっとも大外枠は決してプラスではないので、拾ってもヒモ扱いです。

馬券は◎○2頭軸をメインに考えていますが、◎○▲の馬連ボックスでやめるかもしれません。

12レースに組まれている目黒記念は、アルナスラインがおそらく順当。2番人気ロックドゥカンブが初の東京でどういう競馬が出来るかがポイントでしょうが、力関係を考えると堅い可能性も否定できず、ホクトスルタンも含めた上位人気3頭で決着しても不思議はありません。惑星は東京替わりで期待できそうな最軽量50キロのフサイチアソート。未知の魅力に賭けるならここでしょう。

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