阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳G1が始まるといよいよ年末だなという気持ちになるのは、競馬ファンとしては普通のことでしょうか。今年は1週後ろにおしたということもあり、更にその気分は高まっている気がします。今週の予想のポイントはその「1週後ろになった」ところにあるのではないかと、ちょっと注目しています。
◎17.ジェルミナル
○02.ダノンベルベール
▲13.ブエナビスタ
△08.フキラウソング
△03.レディルージュ
△14.チャームポット
△16.メイショウボナール
このレースの常道としては昔から、過去にマイル以上の距離に実績があるかないかで大きく変わってくるというポイントがありますが、改装なってコースが替わった一昨年以降はその傾向が更に強くなっている気がします。現に勝ち馬は共に1800mの黄菊賞からのローテーション、しかもその後ダービー、オークスを制しているように、距離に融通の利く馬であることが求められているのではないかと推測します。ファンタジーステークスで勝ち負けになった馬以外(今年の場合はそこすら危いですが)で1400m以下しか実績の無い馬は、基本的に連対圏外と見ています。
展開的には昨年、一昨年と速い流れのレースが続き、差し馬台頭で先行馬には厳しい競馬だったのですが、今年のメンバーを見渡すと先手がほしい馬がそう多くない、というか差して勝ってきた馬が多いため、一転スローな流れになることが予想されます。そして例年なら開幕週だったのが今年は1週遅れていて、しかも馬場の痛みがいつもより早いといわれていますから、内枠を利しての先行というのも難しいかもしれません。好位追走、直線は外から脚を伸ばして後続を封じる、というような競馬が理想的でしょうか。
本命にはジェルミナルを指名。前走は牡馬に混じって黄菊賞を勝利したように実績面は問題ありません。先行脚質ということで展開にも恵まれる可能性があります。上がり3ハロン33秒台というような切れ味は見せたことがありませんが、早めに抜け出して逃げ込みを図れば勝機十分ではないかと考えています。牝馬戦には定評のある福永騎手にも期待します。
対抗は関東馬のダノンベルベール。早めに栗東に入れての調整で、このレースで関東馬が苦戦する大きな要因のひとつである輸送についてはクリアできそうな気配です。前走は鋭い末脚で千切り捨てたような競馬でしたが、むしろ2走前の芙蓉ステークスの内容が負けて強い競馬だったように思います。出遅れ癖があるだけにスタートが鍵ですが、元々終いに賭けるような馬ではないと思いますから、前目につけられれば勝ち負けが見えてくるのではないでしょうか。
断然の人気となりそうなブエナビスタは3番手にとどめました。新馬戦は強い牡馬に混じっての競馬、しかも周囲の馬が止まって見えるほどの末脚を繰り出しています。血統的にも母ビワハイジ、半兄にアドマイヤジャパン、アドマイヤオーラと実績馬が居並び、この馬の活躍も約束されているかのように思わせるところです。しかし個人的には、これまで厳しい競馬を経験していない上に末脚一手の印象があり、しかもふわふわ走るところがあるので差し損じがあるのではないかと考えています。それでも力があるのは事実なのでこれ以上下げるのは怖い…ということで、単穴評価です。
人気の3頭ですんなりおさまるとは思っていませんから、ヒモにどんな穴馬を持ってくるかが重要な訳ですが、買いたいのはフキラウソング。新馬戦と2走前のマイル戦がなかなか見どころのある競馬だったのですが、問題は鞍上が小坂騎手というところ。平地G1は久々じゃないんでしょうか。あとは白菊賞連対の2頭があまり売れてないようなので拾ってみます。1戦1勝馬はあまり芳しくないというデータがあるので買いにくいのですが、敢えて拾うならメイショウボナール。他にもショウナンカッサイやアディアフォーンは気になるのですが、どこまで手を広げるのか広げないのかが悩みどころです。
馬券的にはジェルミナルからの馬連、三連複が本線。ブエナビスタからの返しをどの程度買うかは、予算次第です。
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