ジャパンカップ展望
公私ともにバタバタして更新が滞ってしまいました。馬券の成績も湿り気味で、ちょっとテンションが下がって来ている今日この頃です。
今週はジャパンカップなのですが、先日話題に挙げたばかりのロジユニヴァースが残念ながら出走回避となってしまいました。ダービー馬を無理して使って壊すわけにはいかないですから、やむを得ないですね。少し興味が削がれてしまったのは残念ですが、気を取り直して軽くプレビューをしてみようと思います。
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ジャパンカップは今年で第29回を迎えますが、私個人がリアルタイムで見たのは昨年までの28回のうちのちょうど半分、14回です。初めて見たのはマーベラスクラウンが勝った1994年ですね。3冠馬ナリタブライアンが有馬記念へ直行、古馬では当代最強の存在だったビワハヤヒデが故障のため天皇賞秋を最後に引退、とネガティブ要素が重なった年で、人気が外国馬に集まった中での日本調教馬の勝利でした。マーベラスクラウンの南井騎手は年間でG1を5勝(この後有馬記念も勝利)する活躍を見せましたが、唯一のナリタブライアン以外の馬での勝利がこのジャパンカップでした。
こうやって思い返してみると、当時はまだ外国馬の方が能力上位で優勢という評価がされる風潮だったのだということに、少し驚きを感じます。現在では日本馬が強くなった(或いは実力のある外国調教馬の参戦が大きく減った)ためか、毎年のように日本馬が上位を独占していますよね。世界の強豪を迎え撃つというキャッチフレーズは、どこか白々しい感じさえします。
そんな昨今でしたが、今年は久々に大物が来日しました。今年の"キングジョージ"、そして昨年と今年のブリーダーズカップ・ターフを勝っているコンデュイットが参戦。日本馬一辺倒という状況に風穴が開くかもしれません。尤も、ここが現役ラストランで来年から日本(ビッグレッドファーム)で種牡馬入りが決まっています。いわゆる顔見世興行的な趣であり、このパターンで参戦した馬が軒並み凡走しているというデータを鑑みると、少し心配ではあります。
どうしてもコンデュイットに目が行ってしまう今年の外国馬ですが、個人的にはジャストアズウェルやインターパテイションも侮れないのではないかと感じています。前者は前々走2400mを2分26秒台で勝っており、時計の裏付けはあります。アーリントンミリオンでは2着でしたが、ブリーダーズカップ・クラシックでゼニヤッタの2着に入ったジオポンティに0.2秒差の接戦でした。一方の後者は前走でそのジオポンティを退けており、この辺を物差しにすると好走しても不思議ではないかも、と思えてくるのです。
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日本馬では、ルメール騎手にスイッチしたウオッカや前走天皇賞で2着に入った前年の覇者スクリーンヒーローなどが人気になりそうです。3歳馬もリーチザクラウンとレッドディザイアが参戦してきましたが、少し分が悪いでしょうか…。ジャングルポケット産駒のオウケンブルースリが距離延長で上積みを期待できそうなのですが、果たして。
ひとつ疑問に思ったのは、これで6年連続の参戦となるコスモバルク。なぜこの馬は出走出来るんでしょうか。正直イコピコやジャガーメイルが出走した方が面白いような気がするんですが(後者は賞金的に苦しいですが)、地方所属馬は優先されるシステムなのでしょうか?JBCの時にも少し書きましたが、実力の伴わなくなった高齢馬が優先的に出走できる仕組みは無くさないといけないのではないかと思います。
ということで、今日はこのくらいにさせていただきます。具体的な予想は、気が向いたら後日書きます。
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