秋の天皇賞
フェブラリーの予想記事を最後に更新をほったらかしてしまいました。
リアルな生活の方がバタバタしているうちに面倒になってしまったというのが更新が止まった直接の理由なのですが、何か一生懸命予想して記事を書くという行動に疑問を持ってしまった部分もありました。自分らしく競馬を楽しむ部分が薄れてしまうと、何してるんだか分からないですよね…。
ということで、以前とは少しスタンスを変えて、ひっそりと再開しようと思います。予想とかは少々にして、あとはくだらない戯言を並べることにします。
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今週は秋の天皇賞ですが、私の場合「秋天」といって最初に思い出すのは、1994年の第110回天皇賞です。理由は安直で、私が初めて馬券を買ったG1レースだからです。もうあれから15年経ったんですね。当時は最寄(といっても田舎者なので全然最寄ってませんが)のWINSに友人たちと一緒に押し掛けていました。まだあまりよく分からないのに、雰囲気でポイポイ馬券を買ってお金ばかり減らしていた頃です。
94年の天皇賞は、春シーズンを席巻したビワハヤヒデが中心視されていました。その他では同世代のダービー馬ウイニングチケットや、前哨戦の毎日王冠を勝ったネーハイシーザー辺りが人気だったでしょうか。仲間内でやっていた事前の予想では「今回はビワは危ない」と盛んに言ってたんですが、いざ蓋を開けるとみんな2番の馬券を持ってた、というのを思い出します。
かくしてレースはネーハイシーザーが快勝し、2着には最内枠のセキテイリュウオー。前年2着馬が2年連続で連対して、馬連80倍を超える穴馬券になりました。大本命のビワハヤヒデは5着に敗れ、当然ですが誰も当たり馬券など持っていません。「確」の文字が浮かんだ掲示板を呆然と見つめながら、隣の友人がふとポツリ。「110回や…」
勝ったネーハイシーザーは10番枠。2着のセキテイリュウオーは先述のとおり最内の1番枠です。なるほど、1と10で110…。今なら「後からなら何とでも言える」と一笑するところでしょうが、当時は「そういうこともあるのか」と至極マジメに受け取っていたのですから、若いというか何というか。
そんな訳で、私にとっての秋天は「世の中にはサイン馬券というものが存在するのだ」ということを初めて知ったレースでした。
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初めて買った天皇賞から15年、第140回を迎えた今回はどういう結果になるでしょうか。同じように回数をサインにすると、1と40…という訳にはいきませんから、1や4、或いは14あたりですかね。それはなかなかに勇気を要する馬券になりそうですが…。
前日の時点で面白そうだと思っている馬はキャプテントゥーレです。叩き2走目の前走、朝日チャレンジカップはいい競馬でした。2000mがベストと感じますし、母の父トニービンは東京との相性のバッチリです。積極的に引っ張る馬がいない雰囲気なので、好位で競馬するこの馬には向くのではないでしょうか。
相手は同じくトニービンの血を持つオウケンブルースリを筆頭。ウオッカ、シンゲンといった人気どころも無視は出来ませんが、毎日王冠のレース振りが昨年とは違っていたウオッカは少し懐疑的に見ています。それでも無印は無理ですけどね。
サイン的に見れば、先日亡くなられた女優の南田洋子さんの線で、ダイナアクトレスの血を引くスクリーンヒーローなんかどうでしょうか。
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